西川周作(撮影:岸本勉/PICSPORT)

写真拡大

15日、サウジアラビアとの試合に勝利を収めたことで、ミックスゾーンに現れた西川周作の表情も柔らかくなっていた。

西川は最初からヴァイッド・ハリルホジッチ監督に認められていたわけではない。監督の采配初戦となった2015年3月27日のチュニジア戦で、西川は開催地の大分出身であることをアピール。好感触を得ながらも出場の機会はなかった。

やっとチャンスをもらったのが2015年8月の東アジア選手権。その後、ワールドカップ予選ではすべてゴールを守るようになったが、それは川島永嗣の所属クラブが決まらなかったりするなどの事情があるからとも考えられた。

今回、メンバー発表記者会見でハリルホジッチ監督は川島について「我々のGKコーチも彼のパフォーマンスは満足しています」と語っていた。それでも首位サウジアラビアとの一戦で監督がゴール前に立たせたのは西川だった。現在は正位置を確保したと言っていいだろう。

1人しか出られないポジションを手に入れて、西川はどう感じているのか。

「いろんなことを経験しながら失点から学んだり、最終予選の雰囲気だったりと慣れてきたと思いますし、今まで自分が外から感じてたことと中でプレーしてみての感じには、やっぱり違いがあるので、そういうところも経験できているというのは非常にポジティブに感じてます」

自分に経験が積み上がっていることを感じているのだろう。現在、チームはディフェンスラインを高く上げプレスをかける時間と、深く引いて守る時間とにくっきりと別れる。それぞれGKの守り方が違うはずだが、やりにくさは感じていないのだろうか。

「確かにGKの理解力だったりで戦術が成り立つかどうかが決まってくると思います。前線からプレスに行くのだったら、守備ラインの背後を守らなければズルズル下がってしまってDFも怖くなる。引いて守るところはしっかりとブロックを作って我慢強くやり、相手のミスを誘いながらカウンター。そこは監督の指導の下、戦術は理解しているつもりですし、今日はチームとして出来たかなと思います」

その理解力とともに、西川を起用している理由はキックの正確さかもしれない。日本代表の合宿で一番最初に監督がGKのトレーニングを見たとき、指導したのはキックだったのだ。その話をすると西川も思い当たったようだった。

「キックに関しては自分の長所でもありますし、ビルドアップに参加するとかは所属チームでやっている分、やりやすさはありますけどね」

3次予選ではここまで無失点だったのはタイ戦だけ。来年は中東でのアウェイが3戦予定されている。守備陣の奮闘はますます必要となるだろう。西川は来年3月に再開する予選に向けて、「また一つレベルを上げて帰ってこなければいけない」という決意を語って話を終えた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ サウジアラビア戦の先発イレブン

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 西川周作

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 西川周作

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 西川周作

(撮影:岸本勉/PICSPORT)