激しいジェスチャーで指示を送るバヒド・ハリルホジッチ監督

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[11.15 W杯アジア最終予選 日本2-1サウジアラビア 埼玉]

 日本代表は15日、W杯アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し、2-1で競り勝った。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督

「相手は美しいチームだったが、日本が勝った。エクセレントな勝利だったとは言わないが、良い試合をしたと思う。我々も困難な状況だったが、グループ、チームの勝利だと思う。勇気と強い気持ちを持ったチームだった。勝利を追求した。勝利に値する試合だった。もう少し点も取れたと思うし、最終予選でまた失点したのは良くなかった。本当は失点なしで終わりたかったが、本当に大きな勝利だった。今日の選手を祝福したい。そして彼らの戦う意識と気持ち、行動を誇りに思う。強いサウジアラビアによく勝ったと思う」

―どのあたりが「エクセレント」にならなかった要因か?

「まず私は自分自身に厳しい男なので、もっと得点を取れたと思う。何度か慌てた状況があった。ゴール前の冷静さが足りなかった。4点、5点取れたと思う。最後はサウジアラビアはすべてのリスクを負ってきていた。そういう困難な状況を乗り越えないといけなかった。失点は良くなかった。ただ、選手はビッグマッチをやってくれた。勝利に値したと思う。今のところは(対戦相手の中で)サウジアラビアが一番強かったと思う」

―本田らを先発から外したが?

「このチームの強みは組織と言ってきた。何人かの選手はトップパフォーマンスではない。監督によっては、そうであったとしても信頼して使い続ける人もいるだろう。しかし、私は躊躇なく、より良い選手を選び、そしてプレーさせた。みなさんが想像したとおり、全員がプレーしたと思う。チームスピリットが良かった。試合後は選手を祝福した。全員に目の前で言った。ある時期はチームの80%が所属クラブでプレーしていなかった。3か月から6か月、厳しい状況が続いた。何人かの人は『私が言い訳を探しているのではないか』という記事も書いた。しかし、我々は選手のことを完璧に把握していた。

 これからも厳しい状況が続くと思う。特に海外組はもっと頻繁にプレーしてほしい。競争力のあるコンディションでないと、同じようなことが繰り返される。おそらく先発で使われないだろう。しかし、いきなり8人、9人外すのは難しい。(川島)永嗣、本田、岡崎、(香川)真司。彼らがクラブで厳しい状況にあるのは知っている。これまでも『先発を取り続けなさい』『先発を取れるクラブに行きなさい』と言い続けてきた。我々のチームの強みは、海外組のプレー回数が多いことで決まる。彼らを本当に信頼している。全員をリスペクトしている。スター選手はチームだと言っている。準備できていない選手がいれば、先発から外すことはまったく躊躇しない」

―このメンバーが今後もベースになるのか?

「3月にまた試合があるが、前もって何か言うことはできない。9月、10月、11月がこのようになるとは想像もしていなかった。1か月間、かなりのことをやった。海外組の90%がほとんど試合に出ていなかった。私はかなり不安になった。3月に何が起きるか、前もって言うことはできない。毎回の合宿で私は新しい選手を呼ぶ。様子を見たり、分析するためで、どのようにアダプトするかを見るためだ。もう一度言うが、若い選手は少しリスペクトしすぎだ。もう少し勇気を持ってほしい。先発を取っている選手たちを脅かして、自分がより良い状態になってほしい。私のラージリストには海外組も国内組も含めて55人ぐらいいる。彼らが良ければ、彼らを選ぶトライをしたいと思っている。ただ良い選手であってほしいということだ」

―清武の交代は予定どおりか?

「前もった予定でもあったし、ケガもあった。清武はここ1か月、クラブでまったく出れていない。(香川)真司のケガもあった。彼もしっかり準備しないといけなかったし、リスクがあるのは知っていた。いろいろな分析をした結果、チョイスはなかった。清武はこの2試合、すごくハイレベルなプレーをしてくれたが、クラブで出ていないせいで60分以上はもたない。それは予想どおりだった。(交代の理由には)ケガも含まれている。疲労によってケガに耐えられないこともある。私にとってはノーマルなことだった。真司にも同じことが言える。この2、3週間、足首にケガを抱えたままプレーしていた。メディカルスタッフが本当に良い仕事をしてくれて、しっかり治療してトレーニングもできた。痛みはあったが、チームのためにというスピリットを持っていた。トレーニングも満足にできなかったが、痛みに耐えてくれた。それは把握していた。後半に入ることも予想していたし、彼がチームの勝利に貢献することも分かっていた。このスピリットを持ち続けてほしい。全員がプレーしたいと思うだろうが、まずはチームがどうあるべきかが大事。全員を祝福したい。試合後、選手を祝福した。スタッフ、メディカル、みんなを祝福した。チームを支えてくれる人たちだ。この合宿がうまくいくために貢献してくれた。霜田、西野、田嶋会長も含めて、グループの勝利だ。多くの人間がこの半年間、難しい状況を乗り越えてくれた。みんなの仕事だった。(会見の司会で広報の)多田さんにもありがとうと言いたい。多田さんはあまりいい仕事をしないが(笑)」

―先発から外れた選手には説明をしたのか?

「何人かの選手とは話をした。もちろん、プレーしたかっただろうが、今日は、今日(のコンディションが)良い選手を先発で選んだ。(香川)真司も(川島)永嗣も(本田)圭佑も岡崎も、もちろん信頼している。ただ、今日は私はこう考えた。私の責任で選んだ。確実に席が用意されている選手はいない。他に良い選手がいれば、その選手が試合に出る。そう私は考えている。選手はプレーできなかったらうれしくないだろうが、私はこのやり方でやっている。チームは11人で決まるわけではない。16人、18人、それ以上の人数で決まる。各自が先発を脅かす存在にならないといけない。競争がある。私はこういうやり方だ。このチームにはかなり大きなチャンスがある。きつい時期を勝利で終えた。勇気と責任感を全員が見せてくれた。A代表に入りたければ、良いパフォーマンスを維持しないといけない。プレーしなかった選手、先発を外された選手もみんなを励ましていた。このスピリットをキープしてほしい。それがいつか報われると思う。ただ、まだ終わっていない。まだデリケートで難しい試合は続くと思っている」

(取材・文 西山紘平)


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