岡崎慎司(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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15日、サウジアラビア戦で日本の9番は後半アディショナルタイムにピッチに投入された。まるで時間稼ぎのような時間の出場に、岡崎慎司のプライドは傷ついたのではないか。

出場時間が短かったことを聞かれ、岡崎は静かに口を開いた。

「まぁ、自分の最終予選のパフォーマンスを見ても、やっぱり自分も納得いってないし、監督もたぶん納得いってなかったと思う。チームを助けることがなかなか出来てなかったし、サコ(大迫勇也)がオマーン戦でいいプレーをしたので(ベンチスタートは)当然かと思います。今日もサコと(原口)元気はすごく基点になったので」

アルベルト・ザッケローニ監督の時代は、岡崎がチームのリーディングゴールゲッターだった。その当時は左サイドでゲームを作り、最後の仕上げが右サイドの岡崎だったのだ。だが現在はフィールドの中央でパスを受け、試合の組み立てに絡みながらフィニッシュを目指さなければいけない。得点を量産していたときに比べると、ゴールまでの距離は遠くなった。

「個人的にそれをあまり理由にしたくないと思います。左で作って右で決めるというのは、確かにハマっていたと思うけれど、選手として自分がフィットしないという状況は常にあります。クラブではよくあったと思うんですけど、そのときの役割で自分を変えていかなければいけない。そういう意味では、代表の1トップにはうまく適応できなかった。そこにサコや浅野(拓磨)が出てきて、自分の出番が少なくなってきていると思います」

岡崎は達観したように答える。だが、決して諦めているわけではなかった。岡崎はまるで自分自身に対して怒っているかのような、強い語気で決心を口にした。

「今代表では自分が生きる道を探しているところです。監督は(これまでのプレーに)納得しなかっただろうし、僕も納得していない。1トップで点も取れていないので。もちろん自分も出たいし、久しぶりにこういう立場になって、燃え上がるものがあります。自分の生きる道を模索して、チームでももがいてるし、代表でももがいている」

そこまで言うと岡崎は顔を上げた。

「(浮上の)きっかけはいつになるかわかりませんが、そのきっかけをつかむのが僕は得意なので。がんばります」

「得意」という言葉には特に力がこもっていた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

本田圭佑

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


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(撮影:岸本勉/PICSPORT)