サムスン、JBLやAKG抱えるハーマンを80億ドル(約8635億円)で買収。スマホの次はコネクテッドカー市場に照準

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相次ぐ製品の炎上による失地回復に"燃える"サムスンが、多数のオーディオブランドを抱える米国のグループ企業ハーマンインターナショナルを買収すると発表しました。買収額80億ドル(約8635億ドル)はサムスンによる企業買収としては過去最高額。

なおハーマン傘下にはharman/kardonをはじめJBL、AKG、Mark Levinson、Infinityといった錚々たるブランドが名を連ねるものの、サムスンが買収に踏み切ったのはハーマンが持つ自動車IT技術を狙っての判断とされます。見出しの画像をごらんのとおり、ハーマンはグループ内のオーディオブランドから、泣く子も黙るフェラーリをはじめトヨタ/レクサス、メルセデス・ベンツ、BMWなどといった錚々たる自動車メーカーにオーディオ機器を納入しています。

昨今の自動車は高度なIT技術を取り込みつつあり、常時インターネット接続を備えたコネクテッドカーもその数を着実に増やしています。ハーマンインターナショナルというとハイエンドオーディオというイメージがありますが、実はハーマンの売上は自動車関連が全体の65%を占めています。サムスンがスマートフォンの次として自動車IT市場を取りに行くにあたり、もっとも近い道としてハーマンを手中に収めたのはわかりやすい選択と言えそうです。

ただ、納得がいかないのはハーマン傘下の各オーディオブランドのファンたちかもしれません。最近はオーディオ製品も出しているサムスンですが、TwitterやFacebookでの反応を俯瞰してみると、ハーマンが昨今の炎上事故で必ずしもブランドイメージが良くないサムスンの一員となることに一抹の不安を感じる人も多い模様です。

そんな不安を払拭する安心材料をひとつあげるならば、サムスンは今後ハーマン・インタナショナルを独立子会社として迎え入れても既存の経営陣に変更がないことをあわせて発表していること。少なくとも、いまあるオーディオブランドのロゴマークが次々とサムスンに書き換わっていくようなことはないと考えて良いはずです。