吉田麻也(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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15日のサウジアラビア戦に勝利した後、吉田麻也を待っていたのはドーピングテストだった。他の選手から遅れること30分、やっと吉田は現れた。疲労感を見せなかったのは勝ったからだろうか。

「今日の感想? うれしいです」と吉田は一呼吸置いて、待っていた大勢の報道陣を笑わせた。その後、「2点目がすごく重要だと思っていたんで、ハーフタイムにもみんなで2点目を取ろうと話し合っていました」「ホームで確実に叩いておかなければいけない相手だったので」とにこやかに語った。

だが手放しで喜んでいるわけではなかった。吉田は自戒の言葉のようにコメントを語る。

「勝ったときこそ冷静に分析できると思うし、負けるといろんなプレッシャーがあるで冷静に判断できなくなる可能性がある。勝っているときこそしっかり足下を見つめ直して、何が足りないのか、何を向上しなければならないのかを掘り下げていかなければいけない」

では、この日の何が問題だったのだろうか。

この日の日本は、最初激しく前線からプレスをかけて主導権を握った。だが2点をリードするとサウジアラビアがテンポを上げ、日本はラインを下げざるを得なくなる。そして最後は凌いで勝利するという戦いだった。

これはずっと引いて守備を固めたオーストラリア戦に比べると、状況判断に応じて守備の方法を変えるというフレキシブルな形だった。その点では進歩のはずだが、吉田はそこに問題を感じたようだった。

この日の守備を「臨機応変」と言いながらも、吉田は改善すべき問題点をしっかりと言葉を選びながら指摘する。

「監督からも前からプレスにいくという話でした。立ち上がりからいい形で入れたかと思います。後半2点目を取ってからボールを回され始めて、なかなか奪えなかったんですけど、そのときの戦い方はもう少し工夫しなければいけない」

「(相手に)後ろでボールを回されるぶんには問題ないので、しっかりブロックを作って相手のミスを待つような、エネルギーをセーブする戦いも大事だったと思います。サウジアラビアが残り15分に勢いを持って攻めてくると言うのはわかっていたので、詰めが甘かった」

無失点だったらもっと笑顔だったのかもしれない。だが、勝って、しかも失点したことでより問題もはっきり浮かび上がったことだろう。3次予選の折り返し点を過ぎて、守備もどう改善すればいいのか、しっかりと像が浮かび上がってきている。


【日本蹴球合同会社/森雅史】

▼ サウジアラビア戦の先発イレブン

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 清武弘嗣

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 清武が貴重な先制点を挙げた

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 吉田麻也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 久保裕也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


原口元気

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 原口元気

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 原口元気

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 原口元気

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


山口蛍

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 山口蛍

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


酒井宏樹

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 酒井宏樹

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 森重真人

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 森重真人

(撮影:岸本勉/PICSPORT)