小食なのになぜ太る!? 痩せない人が陥る致命的な生活習慣チェック

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「食べていないのに太るんです」「食べていないのに痩せない……」そう言ったお悩みが多いですが、その原因はどこにあるのでしょうか? 今回は、エステティシャンである筆者が、原因として考えらえることをご紹介します。

■基礎代謝の低下

基礎代謝(動かなくても生命活動を維持するために消費されるエネルギー)は、成人女性の平均20〜30代で1,210kcal/日、30代〜50代で1,170kcal/日 と言われています。

空腹が続くと食べたときの栄養素を一気に吸収し、体の中が脂肪を蓄えるモードで燃焼しにくくなり、太ってしまいます。それに、せっかく運動や筋肉トレーニングをして基礎代謝を上げようとしていても、バランスのよい食生活でなければ痩せるのは難しくなります。

「食べていないのに痩せない」ではなく、「正しく食べていないから痩せない」のです。

■体の冷え

脂肪は体が冷えている部分に蓄積します。女性はお腹や腰まわりなど、意外と冷えがちです。食生活もダイエットを意識するあまり、サラダばかりなどでは内臓から冷えてしまいます。生の野菜や魚など酵素が含まれているので体にとって必要ではありますが、先に温かいスープを飲むなど、冷たいものを最初に食べないようにしましょう。

半身浴などで体を温める工夫をし、腹巻きやレッグサポーターなどで室内にいる間も冷やさないように心がけましょう。

■ビタミンB不足

脂肪の原因となる糖を燃焼するためには、ビタミンB群が必須。豚肉にもビタミンBが豊富に含まれており、牛肉に含まれるL-カルニチンも脂肪燃焼の手助けをしてくれます。ビタミンB群を多く含む食品は豚肉、レバー類、うなぎ、カツオ、マグロ、さんま、あさり、牡蠣、菜の花、枝豆、ナッツ類、牛乳などが挙げられます。

いくら低カロリー食材を使っていても、ドレッシングや味付けなどで知らぬ間に塩分を摂り過ぎていることもあります。塩分の摂りすぎ、また塩分の量に対し1日の水分摂取量が少ないこともむくみの原因となります。老廃物を体の外に排泄できず、体の中に溜め込んでしまうからです。

水分は一気に摂取するのではなく、コップ1杯約200mlを10回に分けて、1日2ℓを目安に摂りましょう。飲むばかりではなく、トイレも1日7、8回は意識して行くようにしましょう。

■運動量が足りない

ダラダラ歩くウォーキングでは意味がありません。姿勢を正しく、大股ぎみで一定のテンポで15分以上歩きましょう。階段を使ったり、特に日常生活で動かすことの少ないお腹まわりや太ももを意識して運動することがポイントです。基礎代謝に加えて、適度な筋肉量がある方が脂肪燃焼がしやすくなります。

■実は食べている

食べていないつもりでも、実は食べ過ぎている場合もあります。全体的に食事の量は少なくても、例えばチョコレート約5粒で白米1杯分だったり、ジュースやちょっとつまむお菓子などで、糖を摂り過ぎている場合もあります。一度自分が一日の中で食べているものを把握してみましょう。

「食べていないのに太る」「食べていないのに痩せない」そんな方はこの中に心当たりがありませんか?

基礎代謝量をキープし、しっかり脂肪燃焼をするためには、バランスのとれた食事と適度な運動、そして老廃物の排泄という3つのバランスが大切です。思い当たる点があった方は改善すればダイエットの効果がもっと実感できるはずですよ。

【筆者略歴】

※ 寒川あゆみ・・・エステティックサロンにて勤務後、海外に渡りセラピストとしてフリーで活動。2014年より、大阪にてエ
ステサロン「Private salon Laule’a」を運営。同時に講師・イベント出店・美容家・美容ライターとしても活 動中。

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※ Rustle / Shutterstock