孫文生誕150周年の記念式典で談話を発表する習近平氏

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(台北 15日 中央社)北京で11日に開かれた孫文生誕150周年の記念式典に台湾の退役将校が出席していたことを受けて、国防部(国防省)の報道官は15日、「不適切だ」と指摘。観光や旅行であっても、できるだけ大陸側の公的な行事には参加しないよう関係者に呼びかけた。

この問題は、記念式典の様子を伝えた中国大陸のテレビ局、中国中央電視台(CCTV)の映像に、中国共産党の習近平総書記の演説を聞く呉斯懐元陸軍副司令官らの姿が映っていたことなどから話題となった。国家安全局によると、合わせて32人の退役将校が参加していたという。ただ、具体的な氏名は明らかにされていない。

これに対し、与党・民進党の広報担当者は11日、中国大陸まで行かなくても孫文の功績はたたえられると批判。立法院(国会)外交・国防委員会では14日、式典に出席した退役将校の年金、勲章の取り消しを検討するよう国防部などに求める案が可決された。

台湾では「両岸人民関係条例」の規定により、国家機密に関わった政府関係者や民間人らが、退職から3年以内に中国大陸を訪問する場合、政府への許可申請が必要となる。

ただ、呉氏らはすでに退役から3年以上が経過しているため、国防部の報道官は同部に調査を行う権限はないとしている。

(呂欣ケイ、陳俊華、葉素萍/編集:杉野浩司)