Doctors Me(ドクターズミー)- 射精で健康になるって本当? 男性が気になる射精のウワサを検証

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2016年11月9日(水)に公開されたニュースにて、日本性機能学会が射精時のホルモンの変化に関する研究があったことが明らかになりました。 射精をしすぎると、薄毛になる、身体に悪いなどというウワサがありますが、真相はどのようになっているのでしょうか。 今回は「 男性が気になる射精のウワサ」について、医師に解説をしていただきました。

日本性機能学会が行った研究

研究内容

今回の研究では、勃起前、勃起後、射精の直前、射精している瞬間、射精の5分後にそれぞれ男性ホルモンであるテストステロンと下垂体から分泌されるプロラクチン、副腎皮質ホルモンとして知られるコルチゾールの測定が行われました。

研究で明らかになったこと

射精前後で男性ホルモンが大きな変化を示し、射精を行うことで男性ホルモンであるテストステロンが増加するということが示されました。

男性ホルモンが増加することによる影響

テストステロンは活動的な原動力としてパワーを発揮し、ドーパミンを産生させる働きがあります。その影響によりエネルギーが増したり、幸福感が増したり、性欲が増加したりします。

血液

血液中の善玉コレステロールが減少してしまいやすいことなどが知られています。

骨を太く、丈夫にします。女性に比べ、男性は骨粗鬆症が少なくかったりする理由は男性ホルモンの働きによるものと考えられます。

血管

男性ホルモンは血管の状態を正常にする一酸化窒素(NO)を産生する働きがあり、動脈硬化を防ぐなどの効果があります。

筋肉

筋肉量を増やし、男性らしい身体を作ります。 筋トレや運動を行うことによって男性ホルモンがあがることも知られております。

脂質代謝

脂質代謝を正常化し、高脂血症などを防ぎます。 男性ホルモン値が高い男性は生活習慣病のリスクが低いといったことも言われております。

ウワサ1:射精をしすぎると薄毛になる?

明らかな医学的な根拠はないといわれていますが、射精によってタンパク質や亜鉛など髪の毛にいきわたる栄養が不足するほど射精を続けると何らかの影響はあるかもしれません。

ウワサ2:射精をしすぎると体毛が濃くなる?

射精をしたために体毛が濃くなる、という因果関係の明らかな医学的な根拠はないと考えられます。

ウワサ3:射精をしすぎると肌が荒れやすくなる?

栄養が不足するほど射精によって放出すると肌にも影響がある可能性があると思います。

ウワサ4:射精をすると眠くなったり、疲れやすくなる?

射精後には、性欲を抑制する作用のあるプロラクチンが脳内で多く分泌されることから眠くなるといわれているようです。

ウワサ5:射精を禁止する健康法は効果がある?

今回の研究結果からもわかるように、テストステロンを増やす射精はむしろ適度であれば健康に良いと考えられます。まだ研究段階ですが、射精を全面的に禁止する健康法には少し不安が残ります。

医師からのアドバイス

男性にとっては身近なことでありながら、謎の多い「射精」という行為が、このように科学の力によって少しずつ解明されていくのは非常に興味深いです。 (監修:Doctors Me 医師)