2014年5月、北京で会談する親民党の宋楚瑜主席(左)と習近平氏

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(台北 15日 中央社)野党・親民党の宋楚瑜主席は15日夜、ペルーで19日から開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、台湾を出発する。5月の民進党・蔡英文政権発足をきっかけに両岸(台湾と中国大陸)関係が冷え込む中、総統特使の宋氏と大陸の習近平氏が互いにどのような態度を示すのか注目が集まっている。

宋氏は、中国大陸とのサービス貿易取り決め撤回などを求めた「ひまわり学生運動」直後の2014年5月、大陸側の招きにより習氏と会談。台湾の人々が持つ“台湾意識”や両岸の政治・社会制度の違いなどへの理解を求めた。今年1月には親民党から総統選に出馬したが、蔡氏に敗れている。

宋氏は11日の記者会見で、首脳会議では習氏だけでなく、日本の安倍晋三首相など他国・地域の指導者とも交流する機会があると強調。一方で、両岸の政治的な事柄について交渉を行うという使命や、権限は与えられていないと語っている。

また、宋氏らは往路で米ニューヨークを経由するが、米国側との会談などは予定されていない。

(温貴香/編集:杉野浩司)