10日、米通信社ブルームバーグは記事「エベレスト征服を狙う中国」を掲載した。中国政府はネパールからエベレスト登山需要を奪おうと野心的な計画を推進している。写真はエベレスト。

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2016年11月10日、米通信社ブルームバーグは記事「エベレスト征服を狙う中国」を掲載した。12日、環球時報が伝えた。

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中国・ネパール国境に位置する世界最高峰の山エベレストだが、ほとんどの登山隊はネパール側から登頂してきた。登山許可手続きによる収入だけで年300万ドル(約3億2000万円)を超えるなど、ネパールにとっては重要な収入源となってきたが、中国政府はエベレスト登山需要を奪おうと野心的な計画を推進している。

今年初頭、チベット自治区にはエベレストへと続く新たな道路が整備された。さらに国際登山センター、ホテル、レストラン、トレーニング研修及び救助サービス、そして博物館などの関連設備・サービスを充実させていく計画だ。チベット自治区の旅行業振興、さらには22年北京冬季五輪を目指してのウインタースポーツ振興へとつなげたい考えだ。

ネパール側はルートの管理や安全確保が不十分という問題があり、すでに一部の登山家は中国ルートへと移転しつつある。アドリアン・バリンガー氏はもともとネパール側でのガイドを務めていたが、14年からは中国側に仕事の場を移した。ルートの整備や連絡制度などの充実を考えての決断だという。(翻訳・編集/増田聡太郎)