中国当局が、川を挟んで北朝鮮と向かい合う国境の村に中国人民解放軍の基地を建設中だと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

基地が建設されているのは、中国の吉林省延辺朝鮮族自治州龍井市の開山屯鎭。国境を流れる豆満江を挟み、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)穏城(オンソン)郡三峯(サムボン)労働者区と向かい合っている。

咸鏡北道の情報筋は、北朝鮮の国家安全保衛部と朝鮮人民軍(北朝鮮軍)9軍団の幹部から「中国当局が8月から開山屯の住民を移住させ、重装備を使って基地駐屯地の検察を進めている」と聞いたという。

こうしたなか、北朝鮮当局は上三峰(サンサムボン)の頂上に20人以上の兵士を配置させ、望遠鏡などで中国軍の動きをモニタリングしている。

一方、中国の龍井市の情報筋は、「開山屯全体ではなく、村の中心から北に3キロのところにある船口村の住民だけが立ち退きの対象となっており、人民解放軍第16集団軍が配置される予定だ」と述べた。

情報筋によると、今まで中国当局は、人民解放軍の兵力を北朝鮮国境から40キロほど離れた地域に駐屯させていた。国境沿いに駐屯地を作るのは今回が初めてとなるとのことだ。

今回の駐屯地建設について情報筋は「習近平政権が、北朝鮮体制が崩壊して大量の難民が流出することに備えている」としながら北朝鮮に対して軍事的な行動を行うためのものではないと見ている。

今年9月に現地を訪れた日本人は、開山屯では国境沿いにあった村を、少し離れた高台に移転させる工事が行われており、工事用の機械が頻繁に行き交っていたが、台風10号(ライオンロック)による被害の復旧のためのものと思っていたと述べた。