これまで、品質の低さや作りの雑さで日本をはじめとする外国のみならず、中国国内の消費者からも見下されてきた中国製品。その評判は徐々に高まりつつあるようだが、中国製品が「世界を代表する高品質製品」という誉れを受ける時代は、やって来るだろうか。(イメージ写真提供:123RF) 

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 これまで、品質の低さや作りの雑さで日本をはじめとする外国のみならず、中国国内の消費者からも見下されてきた中国製品。その評判は徐々に高まりつつあるようだが、中国製品が「世界を代表する高品質製品」という誉れを受ける時代は、やって来るだろうか。

 中国メディア・今日頭条は14日、「日本の製造業はかつて全世界から蔑視されていた」とする記事を掲載した。記事は、今の日本製品は確かに素晴らしい品質であるとする一方で、日本製品がかつてはひどい品質で、ローエンドの劣悪な製品の代名詞になっていたと紹介している。

 まず、辛亥革命以前の中国同様に農業国だった日本は、明治に入って産業革命を実現、急速な工業化を進めた結果1922年には工業収入が農業収入を上回るまでに発展したと説明。しかし、その一方で、当時の日本の工業は「軍事にしろ民間にしろ、オリジナルの設計能力に欠けており、まず模倣して、それから改良するという道をとっていた」とした。

 また、工業は盛んになったものの、その品質は低級品の代名詞に甘んじたとし、第1次世界大戦時に日本が外国から大量の物資製造の注文を受けたものの、製品を受け取った各国からは怒りの声が出たと伝えた。そして、この状況は長く続くことになり、欧州各国において日本製品に対する蔑視の風潮が生まれたと説明している。

 日本製品の品質が劣悪だった背景として記事は、労働者の仕事環境が悪く、「作業場で飯を食わねばならず、ひどい環境で寝泊まりしなければならなかった」点を挙げた。この状況は大正から昭和に入っていささか改善したものの根本的な解決に至らなかったとしている。そして、日本製品の品質が本当に高まったのは戦後に米国の支援のもとで経済成長を成し遂げ、西洋の技術や管理制度を数多く採用するとともに、自らのイノベーション力が高まった1970年代以降の話なのであると論じた。

 記事は最後に、「どの国にとっても発展は長い道のりなのである」とし、「(愛国心という名のもとに過激な言論を繰り返す)『憤青』のように毎日ひたすら不平を言ってばかりいてはダメなのである」と結んだ。

 自らの至らぬ点に気づき、改善に向けて努力を払ってきたことで、今の日本の製造業に対する世界的な高い信頼が築かれたのだ。今は評判が思わしくない中国の製造業だが、地道な真摯な努力を重ねればいつの日か多くの人から信頼される日が来ることだろう。そのためには、まさに記事が最後に指摘した通り「文句ばっかり言っていてはダメ」なのだ。

 一方、日本人が「われわれは最初から優れた品質の製品を作っていた」と考えているのなら、日本の製造業も先行きが危うい。現代の日本人も、日本の製造業がどう発展してきたのかをしっかり学ぶべきだ。大きく成長する努力が必要なら、それを維持していくにも努力は必要なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)