サウジ戦で先発が予想される長谷部。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 絶対に負けが許されないサウジ戦。ボランチで先発出場が予想されるキャプテンの長谷部は、良い緊張感でこの一戦に臨めるという。
 
「今日の練習でもかなり緊張感を持ってやれていますし、この試合の重要さはみんなが感じている。そういうものがチームの雰囲気として出ていると思います」
 
 引き締まった表情でそう話した長谷部は、サウジアラビアに勝つためには個の力よりも組織力が重要だということを強調していた。
 
「ひとりの良し悪しによってチームの出来が決まるのはあまりよくない。チーム全員で攻守両面において戦う姿勢を見せないといけない」
 
 サウジアラビアの監督は、2010年の南アフリカ・ワールドカップでオランダ代表を準優勝に導いたファン・マルバイク。この名将の存在は、長谷部にどう映っているのだろうか。
 
「あの時(2010年ワールドカップ)はオランダで、今は違うチームを率いているので一概に言えないですけど。とにかく、サウジアラビアの印象としては(最終予選の)最初の2試合に勝ったことですごく自信を持ってやっている。組織的にもかなりまとまっているので、日本が我慢する時間帯も出てくるかなと。そこは覚悟しています」
 
 サウジアラビアからすれば、ドローでも御の字の試合だ。試合展開によってはリスクを負ってでも攻めなくてはいけないというシチュエーションの難しさは、長谷部も十分に理解している。
 
「いろんな試合展開を考えないといけない。その中で入ってくる交代選手自体がメッセージになることもあるので、そういうところはピッチの上で判断していきたい。特に経験がある選手がリードしていかないといけないと思います」
 
 経験は確かに重要だが、もしかするとサウジアラビア戦は清武、大迫、浅野といったロンドン/リオ五輪世代がスタメンの大半を占める可能性もある。つまり、本田や岡崎といった北京五輪組がベンチスタートになることも十分に考えられるわけだ。そうなった場合でも、キャプテンの長谷部は「チームとしてまとまること」が大事だと言っていた。
 
「昨日と今日の練習では誰が試合に出るか、僕たちも分からない。もしかしたら、監督がそういう意味での緊張感を持たしているのかなと思う。誰が出るにしても監督が求めているサッカーをやらないといけないし、今日の夜と明日の昼のミーティングで自分たちのやり方を改めて確認したい。誰が出るということよりも、総力戦というか、チームとして機能しなければいけない」
 
 では、絶対に勝たなければいけないという状況下で一番重要なものは何なのか?
 
「一番何か重要かと言われると難しいですが、ホームで絶対に負けてはいけないですね。リスクを負う部分を考えつつも、絶対に失点はゼロに抑えないといけない。リスクマネジメントとか、そこのバランスはしっかり考えてやらないといけない。イケイケな感じになると、相手もカウンターを得意としているのでね。相手の出方を見ながら、そのあたりはやっていきたいです」
 
 臨機応変な戦い方が求められるサウジアラビア戦で、長谷部のキャプテンシーは不可欠だろう。この百戦錬磨のMFがピッチの上でチームをまとめられるか否かで勝敗の行方も変わってくるだろう。