オリヴァー・ストーン

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ベトナム戦争を題材にした1986年の『プラトーン』でアカデミー監督賞を受賞し、以降数々の社会派作品を手掛けてきたオリヴァー・ストーンが、次期大統領ドナルド・トランプ氏について言及した。

ロスカボス国際映画祭に出席したストーンは、米The Hollywood Reporterのインタビューに応え、「みんな彼に魅了されているが、私はそうでもない。しかし、彼はとんでもなく度胸があるから、それについては褒めてあげるべきだね」と、トランプ氏にはさほど関心がないことを明かした。

『JFK』(ジョン・F・ケネディ)、『ニクソン』(リチャード・M・ニクソン)、『ブッシュ』(ジョージ・W・ブッシュ)と、ストーンはこれまで3度、実在した大統領をテーマにした映画を制作してきた。1987年の『ウォール街』にはトランプ氏も出演予定だったが、彼の登場シーンは編集でカットされている。そんなストーンがトランプ氏について最も感銘を受けたことは「自分は一度も持てたことがないほどの自信」を持っていたことだという。

ストーンは今回の大統領選挙でトランプ氏とヒラリー・クリントン氏のどちらも支持していなかった。クリントン氏の特に中東での「政権交代」をテーマにした外交政策に第3次世界大戦を引き起こす可能性が潜んでいることや、トランプ氏がエドワード・スノーデンの処刑や監視の強化を求めていることを恐れていたからだ。この現状について、「まるで『ゲーム・オブ・スローンズ』だ」と、ストーンは言う。

さらに、映画会社が政府の機嫌を損ねないことを意識しているため、自身の最新作で、元NSAの職員エドワード・スノーデンについて描いた『スノーデン』がハリウッドのスタジオから関心を得られていないと不満を漏らした。このことにおいて彼が一番指摘したいのは、「自由な発言の時代が終わってしまうこと」だという。「言葉にせずとも、"君の映画は作らない"と言われている感じがする。『スノーデン』を作ることができたのは、スノーデンに敬意を持ち支持してくれたフランスとドイツのおかげだ」と、ストーンは映画業界への不安を明かした。(海外ドラマNAVI)