5年前のジャンプ作家陣と、今の作家陣、だいぶ様変わりしました
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 テレビアニメや劇場版も製作された島袋光年による人気漫画「トリコ」が、21日発売の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」51号(集英社)で最終回を迎えることが、14日発売の「週刊少年ジャンプ」50号で発表された。「トリコ」の完結に伴い週刊少年ジャンプで、5年前から連載が続いている漫画は、休載中の「HUNTER×HUNTER」(1998年連載開始)を含め、「銀魂」(2004年連載開始)、「ONE PIECE」(1997年連載開始)の3本のみになる。

 今年は「トリコ」のほかにも、週刊少年ジャンプの看板作品と呼ばれていた作品が、次々と連載を終えた年になった。40年もの間連載が続いた長寿漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」や、累計発行部数8,700万部超えの人気漫画「BLEACH」。実写映画化もされた「暗殺教室」、2期にわたってテレビアニメが製作された「ニセコイ」。そのため「トリコ」が完結する週刊少年ジャンプ51号に掲載される漫画は、「ONE PIECE」「銀魂」「トリコ」以外は2012年以降に連載を開始した作品になっている。

 週刊雑誌ということもあり連載陣の変動が激しいことで知られている週刊少年ジャンプだが、近年長期連載が続いていた分、連載期間が5年以上の作品が一気に連載を終えたことに、インターネット上では「転換期なんだろうね」「ジャンプの世代交代がハンパない」という声も。さらに「銀魂」が現在連載されているエピソードが最終章と銘打たれていることや、休載が続く「HUNTER×HUNTER」の状況から、ジャンプと共に子供から大人へと成長してきたファンの中からは、「残るはONE PIECEしか……」「そろそろジャンプ卒業かな」とジャンプ読者の世代交代を意識する言葉も見受けられた。

 最近、週刊少年ジャンプの連載作品で連載4周年を迎えたのは「ハイキュー!!」「斉木楠雄のΨ難」「食戟のソーマ」の3作品。3作ともすべてテレビアニメ化されたヒット作だ。この中から「銀魂」「ONE PIECE」に次ぐ連載10年超えのジャンプ看板漫画は、生まれるのだろうか。(濱島裕)