13日、中国で水質汚染が深刻化している背景に、農業用水と工業用水という二つの重圧がある。影響は都市部だけでなく、農村部にも及んでいる。写真は汚染された中国の河川。

写真拡大

2016年11月13日、参考消息網によると、8日付のシンガポール華字紙・聯合早報は、中国で水質汚染が深刻化している背景に、農業用水と工業用水という二つの重圧があると伝えた。

中国の7大流域にある主要河川の汚染は深刻な状態が続いている。地下水も8割が汚染され、飲用水にできない状況だ。

主要河川は有機汚染が常態化し、主要湖沼では富栄養化が加速している。とりわけ、東北地方の遼河、長江と黄河の間を東西に流れる第3の大河の淮河、黄河、北京市や天津市、河北省を流れる海河では、下流域の70%超が汚染されている。

地表水が汚染されることで地下水も汚染される。中国水利部の発行する「地下水動態月報」によると、2015年に中国各地で2103カ所の地下水を調べたところ、80.2%が飲用に適さないことが分かった。水質汚染の影響は、都市部だけでなく農村部にも及んでいる。

中国で水質汚染が深刻になっている背景には、農業用水と工業用水という二つの重圧がある。中国は化学肥料の使用量が世界で最も多い国の一つとされ、過剰な肥料が土壌に残留し、水質にも影響している。また、工場排水は監督・管理するシステムが不十分で、有毒・有害な物質を含む大量の廃水が次々に河川に垂れ流されている。

中国の淡水資源は世界全体の7%を占めるが、人口過剰に加え、水資源の分布が偏っていることから、国内の都市の3分の2が水不足に陥っている。水質汚染が問題をより深刻にしており、農村部は経済条件が劣ることから、対策はさらに難しいものとなっている。

政府は、北部の水不足を解消をするため、2014年から南部の水資源を北部に送る「南水北調」プロジェクトをスタートさせたが、それでも問題解決には至っていない。(翻訳・編集/岡田)