2016年11月12日、ソウルで行われたデモの様子

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12日にソウル市内中心部で開催された、朴槿恵大統領の辞任を求める集会「民衆総蹶起(けっき)」。参加者数は主催者発表で100万人、警察発表で26万人とされた。

一方、ソウル市はその数字を上回る126万人が集会に参加したと明らかにした。韓国の聯合ニュースが報じた。

ソウル市によると、市庁駅や光化門駅など、集会の会場周辺の12の駅の乗降客数はこの日、154万7555人に達した。昨年同月の1日平均(70万1458人)の2.2倍にもなる数だ。

ソウルの公共交通で、地下鉄の分担する割合は37%。バスなどを利用した来場者を含めると、約126万人が集会に参加したと推測できるとソウル市は明らかにしている。

また、休日ダイヤなら午後11時半前後に運行を終了する地下鉄だが、この日は平日ダイヤ同様午前0時半まで運行時間を延長したため、参加人数はさらに増えたものと見られる。

ソウル市の関係者は「地下鉄利用客数の統計を見ると、主催者発表の100万人参加が嘘ではないことが明らかになった。100万人前後が集会に参加したと見るのが合理的だろう」と述べた。

デイリーNKジャパンも当日、現地でデモの様子を取材し、参加人数は主催者発表の100万人、あるいは「延べ100万人」に近いと報じた。

また、JTBCによると釜山で3万人、光州6000人、大邱5000人、済州2000人など、ソウル以外でも合計10万人が、朴槿恵大統領の辞任を求める集会に参加した。

ソウル市がこのような統計を出した背景には、野党共に民主党所属の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が、次期大統領選の有力候補者と目されていることと、何らかの関係があるとする向きもある。

今回の集会にどれだけの人が集まるかを見て、青瓦台(大統領府)、与野党とも今後の対応を決めると言われていたからだ。

朴市長は当日、集会でマイクを取り演説を行ったほか、会場一帯を歩きながら市民と対話した。翌日にはテレビのニュース番組に出演して集会の意義を強調する熱の入れようだった。

韓国の検察当局が集会翌日の13日に、朴槿恵大統領に事情聴取を要請していることを明らかにしたのも、全人口の2%以上が集会に参加したことにプレッシャーを感じているものと見られる。

(参考記事:【現地ルポ】おでんのメニューにも「朴槿恵退陣」…韓国「100万人デモ」の舞台裏