政治スキャンダルによる朴槿恵(パク・クネ)大統領退陣を求める大規模なデモが韓国・ソウルで12日に発生した。参加者は100万人規模と伝えられているが、近年まれにみる大規模なデモとなった背景には、政治的な不満とともに先行きの見えない経済に対する韓国社会の鬱憤もありそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 政治スキャンダルによる朴槿恵(パク・クネ)大統領退陣を求める大規模なデモが韓国・ソウルで12日に発生した。参加者は100万人規模と伝えられているが、近年まれにみる大規模なデモとなった背景には、政治的な不満とともに先行きの見えない経済に対する韓国社会の鬱憤もありそうだ。

 中国メディア・今日頭条は、「同じ予算なら、国産車と韓国車のどちらを選ぶか」とする記事を掲載した。記事は、これまで流線型のデザインを主体としてきた韓国車が多くの若者を魅了し、中国国内市場でも人気を集めていたと紹介。しかし、競争の激化や消費レベルの向上に伴って「韓国車は日々苦しくなっている」とし、販売数やブランド力が低下していると説明した。

 そのうえで、韓国の自動車業界が抱えている問題点を分析。まず、新旧モデルの同時販売戦略が「見込んだ効果を得られなかったほか、新旧モデルの同質化が著しく、ブランドイメージを徹底的に低下させてしまった」と指摘した。

 また、コストパフォーマンスで日本やドイツと勝負し、発展が遅れた中国国産ブランドと同じ「親民路線」を選ぶという戦略も裏目に出始めていると解説。中国ブランドの成長で、デザインや動力において同じ路線における韓国車の優位性はもはや崩れ、日本をはじめとする合弁ブランドが価格攻勢を仕掛けるようになったことで、韓国ご自慢の「コストパフォーマンス」も魅力がなくなっているとした。

 そして、韓国車の厳しい状況は「まだ始まったばかりに過ぎない」とし、転換を図らなければますます泥沼にはまっていくことになると指摘した。なお、テーマである「同じ予算で買うなら中国車か、韓国車か」については、セダンは製造経験でリードする韓国車を、SUVは中国車を勧めている。

 韓国系の衰退、中国ブランドの成長を際立たせるような記事だが、この記事に対する中国ネットユーザーの反応は冷静。自動車とは関係のない理由を付けて韓国製品を罵ったり批判したりといったケースは非常に少なく、製品の品質や信頼性からどちらを選ぶか判断しているユーザーが目立った。そして、中国車よりも韓国車を選ぶと回答したユーザーが多かった。

 記事が指摘するように、韓国中国における自動車販売戦略は大きな転換を必要としているかもしれない。まだ「中国ブランドより韓国ブランド」と考える中国の消費者が数多くいるうちに、日本やドイツといった外資系、そして中国メーカーに負けない新たな戦略を練り、実行すべきだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)