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ベルギーの独立系ナノテク研究機関imecとオランダ応用科学研究機構(TNO:the Netherlands Organization for Applied Scientific Research))は、共同で設立したHolst Centreとともに、11月8〜11日の期間、独ミュンヘンにて開催された世界最大級のエレクトロニクス展示会「Electronica 2016」で、生体電気インピーダンスを監視しながら、身体および心臓活動を追跡できる次世代小型ヘルスパッチを発表した。

同パッチは、低消費電力のRF送信やマイクロプロセッサなどのチップセットと加速度計(被験者の運動量を測定)、心電計(心臓の電気的動作を測定)、生体インピーダンス計(生体組成、呼吸器の機能、体液分布などを計測)を組み合わせて、胸にパッチとして貼れるでに小型化したもので、Holst Centreによると、ヘルスパッチにこれら3種類の組み合わせを採用したのは業界としては初めての試みになると言う。

今回開発されたヘルスパッチには開発パートナーである日立マクセルのウェアラブル向け小型電池のほか、新光電気工業のSiP技術など日本の技術も活用されている。また、独ヘンケルからは接着材技術の提供を受け、身体に装着しても違和感のないようにしたという。Holst Centreでは、同パッチについて、開発協業企業へライセンスして商品化を目指すとしている。

なお、IT市場調査企業である独Statistaによると、グローバルなモバイル・ヘルスケア機器市場は、2016年で年商192億ドル規模だが、2020年には588億ドルと拡大する見込みであり、研究チームでは、imecで開発した先端半導体技術を応用して、よりよい長寿社会をめざしたモバイル・ヘルスケア機器の開発をさらに促進していく計画としている。

(服部毅)