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 2016年4月の本開局からわずか7ヶ月弱でアプリのダウンロード数が1,000万を超えた、インターネットテレビ局「AbemaTV」。本記事では、サイバーエージェントの常務取締役、小池政秀氏と宣伝本部の本部長を務める野村智寿氏にサービスの特徴からマーケティング戦略、マネタイズの方法まで聞いた。

■約30チャンネルで多彩なコンテンツを用意

MarkeZine編集部(以下、MZ):まず簡単に小池さんと野村さんのプロフィールをお伺いできればと思います。小池さんからお願いします。
株式会社サイバーエージェント 常務取締役 小池政秀氏

小池:私は常務取締役として様々なサービスの立ち上げ、運営に関わっています。AbemaTVに関しては立ち上げから携わり、運営を統括しています。

MZ:野村さんはいかがですか。

野村:私が本部長を務める宣伝本部では、AWAやAmebaなど様々な自社サービスの広告・マーケティングを担当しています。AbemaTVに関しても同様で、マス広告からデジタル広告、イベントの協賛まで行っており、私は全体を統括する役割を担っています。

MZ:お二人ともにサイバーエージェントが提供するサービスの運営、広告・マーケティングを統括されているということですね。では、AbemaTVの概要を小池さんからお話しいただけますか。

小池:インターネットテレビ局として、24時間完全編成で番組を放映しています。現在約30チャンネルを用意しており、その内の「AbemaNewsチャンネル」「AbemaSPECIALチャンネル」という2つのチャンネルに関しては番組制作も自社で行っています。

MZ:自社制作というのは、例えばニュース番組の場合、取材などもすべて行っているのでしょうか。

小池:AbemaNewsチャンネルの番組については、AbemaNews社にて制作をしています。テレビ朝日との共同事業ということもあり、テレビ朝日の報道局と連携するのはもちろん、ANNニュース映像を提供いただくこともあります。しかし、ニュースを読むのはAbemaTVのキャスターで、独自取材を行うケースもありますし、オリジナルのニュース番組も放送しています。

MZ:約30あるチャンネルはどういった基準で用意しているのですか。

小池:ユーザーがAbemaTVを利用するとき、できる限り興味を持ってもらえるよう、多彩なジャンルを用意するようにしています。特に麻雀や釣り、サーフィンといった一定のコアなファンがいる趣味などのコンテンツを集め、チャンネル化するパターンが多いですね。

■重要な指標は週間アクティブユーザー数

MZ:AbemaTVは、4月の本開局後から7ヶ月でアプリのダウンロード数が1,000万を超えました。ここからはその数字に至るまでの広告・宣伝戦略やコンテンツ・サービス面での工夫をお伺いしたいと思います。

 アプリを利用するユーザーがほとんどだと思うのですが、サービスを運営する上でのKPIは何でしょうか。

野村:ダウンロード数はもちろんですが、ユーザーにサービスを習慣的に使ってもらうことがゴールなので、それに関わる指標はチェックしています。その上でマーケティング施策を決定しています。
株式会社サイバーエージェント 宣伝本部 本部長 野村智寿氏

小池:具体的には、WAU(Weekly Active Users:週間アクティブユーザー数)をメインで見ています。その次がDAU(Daily Active Users:デイリーアクティブユーザー数)、MAU(Monthly Active Users:月間アクティブユーザー数)という優先順位になっています。

 WAUをメインにしている理由としては、DAUだとその日のコンテンツに左右されやすく、MAUだとスパンが長すぎて、素早くPDCAを回すことができないからです。

道上 飛翔(編集部)[著]