クルマ音痴の東京カレンダー編集者・船山を一人前のクルマ担当に育てる本連載。自動車を得意とするベテランライター・サトータケシが、全日本クルマ音痴代表の編集部員船山(通称ふなっしー)に、わかりやすくクルマの魅力を解説します。

今回のテーマは、「2020年、どんなクルマに乗っているのでしょうか?」。



船山「ほら、東京オリンピックで外国からたくさん人が来るじゃないですか。女の子が道に迷っていたら、「メイ・アイ・ヘルプ・ユー?」ですよ。」

サトー「いいね、前向きでいい。」

船山「ところで4年後って、どんなクルマが走ってるんでしょう?」



【サトー’s RECOMMEND】Mercedes-Benz E-Class。10代目となる新型Eクラスは、軽量ボディや高効率エンジンなど、技術の最先端を搭載した一台。なかでも危険を察知すると自動でブレーキやアクセル、ハンドルを操作する運転支援装置に注目が集まる。¥6,750,000〜

船山:いやあ、今年もあと2カ月ちょっとですねぇ……。

サトー:どうした、ふなっしー(註:船山は編集部の一部でこう呼ばれる)、ため息なんかついて。

船山:今年も彼女ができなかったなぁ、と思って。クルマも機械式時計も買えませんでしたし……。

サトー:元気出しなよ。ほら、恵比寿在住だから恵比寿特集の取材が楽しみだって言ってたでしょ?

船山:いいお店がたくさんあったんです。でも、次はプライベートで来ようと思っても、一緒に行ってくれる人がいない……。

サトー:よし、この場を借りて、ふなっしーとデートをしてくれる女子を募集しよう!

船山:マズいっすよ、編集長にバレたらクビになります。

サトー:えー、おいしいお店をたくさん知っているふなっしーとデートをしてくれる女子を募集します。ルックスは、くまモンとふなっしーを足して3で割った感じ。

船山:3ってなんですかっ!

サトー:好物は、笹とリンゴ。

船山:パンダですか!?

サトー:これからの季節、一緒のお布団に入ると朝までポカポカ温かいです。

船山:湯たんぽかい!?

サトー:本日だけの限定商品なのでお急ぎを! 宛先はこちら!

船山:ジャパネットですか!? でも応募は来ますかね? でへへ。

サトー:ほら、元気が出てきた。

船山:こんな自分がイヤです。

サトー:過去を振り返るんじゃなくて、未来を見ようよ、未来を。

船山:よしっ、僕はジムと英会話スクールに通おうと思います!

サトー:ジムはわかるけど、英会話はなぜ?

船山:ほら、東京オリンピックで外国からたくさん人が来るじゃないですか。女の子が道に迷っていたら、「メイ・アイ・ヘルプ・ユー?」ですよ。

サトー:いいね、前向きでいい。

船山:ところで4年後って、どんなクルマが走ってるんでしょう?


高速道路でウインカーを出すと、自動的に車線変更をしちゃう?


サトー:こないだ、メルセデス・ベンツの新しいEクラスが出たんだけど、ふなっしーが乗ったらビックリするはずだよ。



【Mercedes-Benz E-Class】

船山:へぇ、どうしてですか?

サトー:高速道路でウインカーを出すと、自動的に車線変更をしちゃうんだ。

船山:それって自動運転が実現したってことですか?

サトー:あくまで運転支援装置の位置付けだからハンドルから手を放しちゃダメなんだけど、自動運転も近いなって思わされるよ。

船山:自動でやってくれるのはハンドル操作だけですか?

サトー:アクセルやブレーキを踏まなくても、前のクルマにくっついて加速したり止まったりするから、渋滞ではすっごい楽ちん。

船山:じゃ、2020年にはワイン片手にラテン美女を口説きながら運転できそうですね。

サトー:運転支援装置や自動運転の目的はあくまで事故をなくすことだから、そういう使い方はもうちょい先かな。

船山:自動運転ってまだ夢の話かと思っていましたが、意外と近くに来ているんですね。

サトー:メルセデスのシステムが一番進んでいると思ったけれど、もちろん日本のメーカーも開発している。グーグルとかアップルとか、クルマとは関係のなかった会社もやりたがっているから、自動運転はこれからホットだろうね。

船山:僕、あんまり運転に自信がないし東京の道もよくわからないので、自動運転は大歓迎っす。

サトー:真面目な話をすると、自動運転が実現したら体の不自由な方とかお年寄りとか、交通弱者の暮らしが便利になる。ぜひ、ぐいぐい進めてほしい技術だね。

船山:自動運転のほかに、2020年に注目のクルマはありますか。

サトー:2020年ってことだと、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)はグンと増えてるだろうね。

船山:なんですか、その舌を噛みそうな名前のクルマは?

サトー:PHVは、簡単に言えば充電できるハイブリッド車。外部電源にプラグインして充電するという意味で、バッテリーに電気がある間は電気自動車(EV)として走り、電気がなくなったらハイブリッド車に変身してエンジンも使う。EVだと電気がなくなったらどうしようって心配だけど、PHVなら安心ってわけ。

船山:もう売ってるんですか?

サトー:フォルクスワーゲン・ゴルフGTEとかBMW i8とか、もう売ってるよ。



【Volkswagen Golf GTE】名車ゴルフのPHVは、見事にエコとパワーを両立した。¥4,690,000



【BMW I8】PHVの新世代スポーツ。デザインも未来的。¥19,910,000〜


外車もいいけど、日本車勢はどうした!? 続いては国産メーカーの取り組みをどうぞ。


船山:輸入車ばかりですね。

サトー:日本車だと間もなくトヨタ・プリウスのPHVが発表される。60kmくらいはEVで走って、燃費は1ℓあたり37kmだっていうから、要注目だね。要注目と言えば、燃料電池車(FCV)も覚えておこう。



【TOYOTA PRIUS PHV】ハイブリッド車とEVの“いいとこ取り”をしたPHV。プラグイン・ハイブリッド車は、バッテリーに電気が充分ある状態ではEVとして走る。EVの場合は電気がなくなる不安があったが、PHVは電気がなくなってもエンジンで走れるので安心。プリウスPHVは今冬発表予定で価格未定。

船山:FCVって、前にも聞いたことがあると思うんですけど、どんな仕組みのクルマでしたっけ?

サトー:燃料電池って電池だと思われがちなんだけど、発電装置なんだ。水に電気を流して水素と酸素に分解する原理の逆で、水素と酸素の化学反応から電気と水が生まれる。その電気で走るってわけ。ホンダのクラリティやトヨタのMIRAIみたいに、もう実用化しているんだよ。



【HONDA CLARITY FUEL CELL】企業や自治体へのリースが始まった!燃料電池車は充填した水素で発電、その電気でモーターを回して走る。発電装置を積むこと以外は、EVと同じ仕組み。ただし、ホンダのクラリティは水素を満タンにすると 750km走れるので、航続距離ではEVに勝る。¥7,660,000

船山:なんでPHVやFCVを一所懸命に開発するんですかね?

サトー:ガソリンをたくさん燃やすとたくさんCO2が出て、地球温暖化につながるからね。

船山:どれも前向きなクルマなんですね。僕も自動運転やPHVに負けないように進化しようと、今月は真面目に誓いたいです。


〜サトータケシ今回の教訓!〜
未来は地球への配慮を前提に、人にも環境にもやさしい車を選ぶべし!