サウジアラビア戦に向けて調整するDF酒井高徳

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 ピッチに立つだけではもう満足しない。日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)は「まだ代表でもチームでも大きな結果を出せていない。“試合に出ているだけ”だと自分の中では思っている」と、自分自身の立ち位置を客観的に分析したうえで、次のステージを見据えた。

「日本がレベルアップしていくうえで、試合に出るだけの満足はもう終わっていい。これだけ海外でプレーする選手がいて、活躍している選手も多い中で、試合に出るというのは“前提”の話。自分が今いるところ、これから目指すところを踏まえた中で、試合に出ているだけ(でいい)という時期は過ぎた」

 クラブでは本職ではないボランチ挑戦も含めて先発に定着し、W杯アジア最終予選もここまで全4試合にフル出場している。9月1日のUAE戦(1-2)、同6日のタイ戦(2-0)、10月6日のイラク戦(2-1)は左サイドバック、DF酒井宏樹が出場停止だった10月11日のオーストラリア戦(1-1)は右サイドバックでプレー。一方、長らく日本代表の左サイドバックに君臨してきたDF長友佑都(インテル)はケガなどもあり、ここまで最終予選には1試合も出場していない。

「ビッククラブであれだけ長くやっていて、どの監督が来ても試合に出ている。代表での(長友)佑都くんの活躍は長く一緒にやってきて尊敬するものがある。見習っていきたいと思いながらも、自分も代表のレギュラーとして試合に出るという目標を常に忘れずにやっていきたい」

 長友は18年ロシアW杯に向けて若手の突き上げを求め、「30歳の選手が何人も出ているのは、世代交代や底上げがうまくいってない証拠」「僕らを押しのけるぐらいの選手が出てこないと、世界で勝つのは厳しくなる」と、競争を歓迎している。

 11日のオマーン戦(4-0)を体調不良で欠場した長友も順調な回復を見せている。サウジアラビア戦で左サイドバックに入るのはだれになるのか。「練習で自分もしっかりアピールしたい。試合当日までどうなるか分からない。切磋琢磨してやっていきたい」と意気込む酒井高は「世代交代にはもっと結果が必要になる。自分としてはまだまだ。これからもっと成長していければ」と、何度も「結果」という言葉を繰り返し、自身を奮い立たせていた。

(取材・文 佐藤亜希子)


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