右足首痛からの完全復活をアピールしたMF香川真司

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 日本代表は13日、埼玉スタジアムで練習を行い、15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)に向けて調整した。報道陣には冒頭部分のみ公開され、全25選手がそろって汗を流した。

 右足首痛で11日のオマーン戦(4-0)を欠場したMF香川真司(ドルトムント)もフルメニューを消化したそうで、「もう大丈夫です」と、完全復活をアピール。B組で首位に立つサウジアラビアとの大一番に向け、「ホームで絶対に勝ち点3を取らないといけない試合なのは間違いない」と意気込んだ。

「楽な試合はないと思っているけど、(最終予選は)ここ4試合、厳しい試合が続いている。勢いをつけるためにも、ここで勝ち切れたらチームとして自信を付けられる」

 W杯アジア最終予選のB組は第4節終了時点でサウジアラビアが3勝1分の勝ち点10で首位。2勝2分で勝ち点8のオーストラリアが2位に付け、日本は2勝1分1敗の勝ち点7で3位となっている。勝てばサウジアラビアに勝ち点で並ぶが、負ければW杯出場権獲得となる2位以内確保が遠のく可能性もある。

「どの試合も大事だけど、サウジアラビアは1位だし、ここで叩かないと離される一方」。6大会連続のW杯出場へ、その命運が懸かる最終予選前半戦のラストゲーム。重要な一戦であると認識しながらも、「気負いすぎるのではなく、あらためて自分たちの力を信じて、ピッチに入ったら、チームの決まりもあるけど、その中で自分をどう生かすかを意識したい」と、表情は落ち着いていた。

 オマーン戦はトップ下に入ったMF清武弘嗣が1ゴール2アシストと結果を出した。「キヨはキックの精度、アシストする能力が高いとあらためて感じた。そこは本当に勉強になる。自分が入ったらどうするかはイメージしているし、参考にする必要はある」と、良い意味で刺激を受けている。

「キヨも『割と自由に動くことでリズムが生まれたり、いい距離感が生まれたりした』と言っていた」。オマーン戦のファーストシュートは前半17分のセットプレーから。序盤は5バック気味に引いて守るオマーンを攻めあぐねたが、トップ下の清武、右サイドのFW本田圭佑がサイドに開いたり、中央に絞ったり、引いたりと、流動的に動きながら起点となり、細かいパス交換とコンビネーションでリズムをつくっていった。

「オマーン戦も、先制点を取るまではここ数試合と似ていて、4トップみたいになって、キヨがバイタルで受けようとしたけど、なかなか受けられなかった。そこでバランスを崩して、個人の判断でやることが求められるし、ピッチの中で起こり得ることに対して自分たちで判断しながらやりたい」

 清武とトップ下を争う形の香川だが、清武が右サイドに出ることで“共存”する可能性もある。いずれにせよ、香川が先発となればトップ下であるのは間違いない。「トップ下の出来が大事。オマーン戦もそうだったけど、あそこがうまく回ったときはいい攻撃ができていたし、あそこにボールが入ったときにチームは動いていた。その役割は大きいし、その役割を担うには周りとの連係の中で自分が中心にならないといけない」。背番号10としての自覚と責任。2日後に迫った決戦を前に集中力を高めていた。

(取材・文 西山紘平)


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