Doctors Me(ドクターズミー)- またストレスが…仕事中にストレスが溜まる原因3つ

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「ストレス」とは物理学の用語で、「物体に外部から圧力が加わったときに生じる歪み」を意味します。 これが幅広く使われるようになり、「精神的な緊張」「心労」「苦痛」という意味でも用いられるようになりました。近年では、ストレスに悩むのは仕事に追われる大人だけではありません。程度の差こそあれ、ストレスをまったく感じないという人はいないでしょう。ここでは、仕事中にストレスがたまる原因について考えます。うまくいかないのは、この思考パターンが原因かも

原因1:いつも、被害者意識にとらわれている

「どうして、この上司は私にばかり仕事を多く割り振るのだろう」「どうして、この先輩は私にだけ口うるさいのだろう」など、「自分だけが損している」と考えていませんか。こうした被害者意識とともにあるのは、大抵の場合、怒りという感情です。 しかし、心理学の世界では、怒りは第二感情といわれます。「がっかりした」「驚いた」など、何らかの感情のあとに続くもので、何かが起こったとき、咄嗟に沸き上がる感情ではありません。では、被害者意識とともにある怒りの前には、いったい、どんな感情があるのかというと、「期待」と「失望」です。 例えば、あなたは「上司は、部下に対して平等であるべき」という思い込みを持っているとします。その期待が裏切られたとき、「どうして!」と怒るのです。しかしそれはあなたの一方的な期待であって、相手にはその期待に応える義務がありません。 被害者意識にとらわれがちな人は、「私だけ!」と感じたら、「ちょっと待って」と一歩引き下がって冷静に考えてみる習慣をつけましょう。「私は勝手な期待を感じていた?」「それが裏切られたから怒りが湧いた?」とその都度、振り返ってみると、被害者意識にとらわれなくなります。この思考パターンをなくしていくことで、ストレスを軽減できるかもしれません。

原因2:”want”ではなく”must”で行動している

想像してみてください。大草原を走っている2匹の動物がいます。1匹はシマウマ、もう1匹はピューマです。ピューマは一生懸命シマウマを追っています。シマウマは命がけで逃げています。どちらも走っていることに変わりませんが、どちらが「楽しい」と感じながら走っているかといえば、もちろん、ピューマですよね。シマウマは命がかかっているのですから必死ですし、同時にものすごくストレスを感じているでしょう。 仕事もこれと同じ。mustという義務感で行動すれば、楽しくないのは当然です。でも、「コピー50部! これって、入社5年目の私がやること?」とストレスを感じてイライラするよりも、「きっと、課長は私に頼みやすかったのね」と思って行動すれば、同じ仕事でも楽しくなってきませんか。 根がまじめな人ほど、mustで行動しがちです。そんな人がwantで行動しようとすると、途端にギャップに悩みます。いつもウキウキ楽しそうに仕事をしている人を見ると、「なんでアイツはあんなに浮わついているんだ」と、軽く思えてしまうのです。 しかし、同じ仕事をするなら、mustという義務感でやるよりも、wantというワクワクした気持ちでやった方がいいですよね。自分にたくさんの仕事が振り分けられたら、「仕事ができるから、私のところへまわってきたのね」、ちょっとしたことに小言を言われたら、「自分に期待をかけてくれているから、成長のチャンスをくれているんだな」。そんなふうに考えてみるとストレスを感じにくくなります。

原因3:常に、物事のマイナス的な側面を見ている

あなたは、雨が好きですか?「濡れるし、じめじめするから雨は嫌い」という人もいれば、「しっとり風情があって、好き」という人もいるでしょう。「この間、購入したレインブーツをやっと履ける!雨が降ってラッキー!」と思うときもあるかもしれませんね。このように、「雨」という現象に対して、好意的に思う人もいれば、否定的に感じる人もいます。「雨」は「雨」。なにも変わっていないのに、受け取り方ひとつでプラスにもマイナスにもなるのです。 人との付き合い方もこれと一緒です。いつも口うるさい上司に対して、「あの人、本当に細かくて嫌だな」と思う人もいれば、「以前の上司はズボラで周りが大変だった。だから、口うるさいくらいの方がいいわ」と思う人もいるでしょう。ものごとに良し悪しのジャッジをしているのは、自分自身であり、自分の考え方次第でどうにでもなるのだということを理解しておきましょう。 自分の思考を変える努力で仕事中のストレスは軽減できる

自分の思考を変える努力を続ければ、必ず相手もそれに気付き、自分に対する態度も変わります。ストレスは多くの場合、「もの」に対してではなく、「ひと」に対して感じるもの。人間関係をよくするためにも、自分の思考パターンを見直してみませんか。 執筆:心理カウンセラー 丸山 弥生