酒井高徳(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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13日、日本代表の練習後に取材に応じた酒井高徳は、前日の長友佑都の言葉を聞いて頬を緩めた。

長友は「彼らのほうが持ってる能力は本当に高い」「今ヨーロッパでやってて自信も付けてるし、テクニックも僕よりある」「僕らから若い選手のポジションを奪わなければいけない」と語っていたのだ。

3次予選(最終予選)に入って以来、長友は負傷などで試合出場がない。その間、長友の穴をカバーしていた酒井高は「そうやって言ってもらえるのはすごくうれしいこと」とまず一言。そして、長友選手に限らず、代表に来る選手たちとずっと切磋琢磨してやっていると続けた。

「試合に出たいという気持ちは常に持ちつつ、チームとしてやっていくのが大切になってくる。まだ日本代表でも自分の所属チーム(ハンブルガーSV・ドイツ)でもあまり大きな結果が出ていないので、自分としては試合に出ているだけという形になっていると思っています」

「(長友)本人がそう言っていたかどうかは別として、世代交代するということになったときには自分のところでもっと結果が必要ということになってくる。自分としてはまだまだです。これからもっと成長していきたいと思います」

酒井高はそう謙遜しつつ、さらに長友の「経験」について敬意を表した。「ビッグクラブで、どの監督が来ても試合に出ているし、代表としても活躍を長く一緒にやってきて、本当に尊敬できるし、見習っていきたい」という。

だが、その後に野心も隠さなかった。「そう思いながらも、レギュラーとして、代表としてというのは一番の目標なので、そこで目標を忘れずやっていきたい」「練習で自分もしっかりアピールしたいと思うし、試合当日までどうなるかわからない。だから切磋琢磨してやっていきたいと思います」

尊敬の念を表しつつ、追い落としを狙っている。長友がいう「ギラギラ」とした感じは、酒井高は持っている。

【日本蹴球合同会社/森雅史】

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