マンションなどの集合住宅では表札を掲げる家庭は少ないように見えるが、戸建ての住宅では玄関に表札を掲げるケースが今なお多く見られる。表札という文化は中国には存在しないため、中国人からすると不思議な文化に思えるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 マンションなどの集合住宅では表札を掲げる家庭は少ないように見えるが、戸建ての住宅では玄関に表札を掲げるケースが今なお多く見られる。表札という文化は中国にはまず存在しないため、中国人からすると不思議な文化に思えるようだ。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、「幼少のころに見た日本のアニメでは、姓が書かれた表札を門前に掲げる家の描写があった」と紹介しつつ、実際に日本を訪れてみると「アニメの描写」は現実に存在するものだったと紹介。日本人が表札を掲げる理由について考察している。

 記事は、日本の各家庭が表札を掲げる理由は、日本では「郵便」が発達し、郵便で書類のやり取りが行われてきたためではないかと主張。中国は近年、書類などの電子化が進んでいるのに対し、日本では古くから「重要」かつ「正式」な手続き等は書類でやり取りされることが一般的であり、そうした書類が郵便で正確に配達されるよう表札を掲げる習慣が、今なお続いているのではないかと考察した。

 記事の指摘のとおり、日本で表札が導入されたのは近代郵便制度が導入されたことが契機であり、本格的に普及したのは大正時代と言われている。近年の日本では姓名が書かれた表札を掲げることは個人情報の観点から不安だという意見もあり、すべての家庭で表札を掲げるわけではないが、それでもやはり住宅街に出てみれば表札を掲げる戸建てを見る機会は少なくない。

 中国では表札を掲げる習慣はないが、中国では「李」、「張」、「王」、「陳」、「劉」という姓を持つ人口が多いため、仮に各家庭が「姓だけ」の表札を掲げると周りに「王さん」や「張さん」ばかりということになりかねず、逆に混乱が生じる可能性は排除できない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)