9日、韓国・朝鮮日報によると、今年5月に日本の「卒婚夫婦増加」に関するニュースが報道されて以降、韓国でも「卒婚」が話題になっている。資料写真。

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2016年11月9日、韓国・朝鮮日報によると、今年5月に日本の「卒婚夫婦増加」に関するニュースが報道されて以降、韓国でも卒婚をカミングアウトする夫婦が登場したり、ドラマの中でも取り上げられたりするなど話題になっている。

「卒婚」とは、婚姻関係は維持しながら、夫婦が互いの人生に干渉せずに独立して暮らしていくという概念。この言葉は、2004年に日本で出版された『卒婚のススメ―後半生もハッピーに生きるため結婚のかたちを変えてみる』に由来しており、会社勤めに家事・育児まで担う女性たちを中心に大きな反響があった。最近では、今月3日に放送されたTV朝鮮のドキュメンタリー番組で俳優のペク・イルソプさん(72)が卒婚を告白。tvNドラマ「ディアマイフレンズ」でも卒婚夫婦が登場したり、MBC「未来日記」でもお笑い芸人夫婦が27年後の卒婚生活を仮想するなど、メディアでも数多く取り上げられている。

「卒婚」は、個人が多くの負担を背負わされる現在の結婚制度に対する反発と捉えることができる。日本では女性(53%)が男性(32%)より肯定的に受け入れていることが分かっており、韓国でも未婚の男女を対象に調査したところ、女性(63%)の方が男性(54%)よりも「卒婚」の意思が強い結果となった。若者世代に定着した「一人メシ」や「一人酒」などのトレンドにも関わりがあり、家族にもまれる生活をきらう若者が「ゆるい結合」を追求していると分析されている。

しかし、「恋愛時代に戻れる」とか「気楽に暮らせる」といった期待とは異なり、現在「卒婚」状態にある中年夫婦は離婚寸前の場合が多く、かなりの経済的・心理的費用を必要とする熟年離婚の次善の策として選択されることが多いという。家庭経営研究所のカン・ハクジュン所長は、「夫婦は老後に頼ることのできる最も良い対象であり、適切に駆け引きする関係を維持しながら、互いに迷惑をかけずに生活できる能力が備われば、卒婚しなくともいくらでも仲良く暮らせる」と話している。

これを受け、韓国ネットユーザーからは「卒婚はオススメ。子どもがかわいそうな家庭もある」「理想的。子育てや夫の世話に追われて過ごした30年。ようやく自分の人生を取り戻せるというのに、老後も夫の面倒に追われることを考えたら、考えるだけでも気が滅入る。それぞれに暮らして会いたい時に会えばいい」と前向きな意見がある一方、「そんなに簡単なこと?夫婦とは互いに愛し合って支え合うもの」「卒婚すること自体、愛情が冷めた証拠」「良いように聞こえるけど、厳密に言えば別居。社会が変わって夫婦関係も多様な形態をとるようになったけど、それでも夫婦共に年を取るのが人生最大の幸せ」と否定的な意見も寄せられている。(翻訳・編集/松村)