舞台挨拶に立った池松壮亮

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 俳優の池松壮亮が11月12日、主演作「裏切りの街」の初日舞台挨拶を、三浦大輔監督とともに東京・新宿武蔵野館で行った。

 池松と寺島しのぶが共演し、三浦監督がメガホンをとったdTVドラマ「裏切りの街」を再編集した劇場版。劇作家・演出家として高い評価を受けている三浦監督が、2010年に上演した同名舞台を自らの手で映像化した本作は、平凡な専業主婦・橋本智子(寺島)と15歳年下のフリーター・菅原裕一(池松)が明確な愛や目的もないまま禁断の関係におちていくさまを描く。

 映画「愛の渦」(2013)、舞台「母に欲す」(14)に続き、三浦監督と3度目のタッグを組んだ池松は「『裏切りの街』が三浦さんにとってどれだけの作品かっていうことは承知していましたし、代表作といわれる『愛の渦』『裏切りの街』とどっちもやらせてもらえることが本当に嬉しかったです」と出演の喜びを語ったが、「そもそも『劇場で公開するから』って口説かれたんですけど、こんなに時間がかかった」とチクリ。三浦監督は苦笑いを浮かべながらも、「前提として映画を作る感覚で作っていたので、スクリーンで皆さんの前にお披露目できることが、僕にとっては幸いです」と本作に込めた思いを熱弁した。

 本作は、中央線沿線のエリアを中心に撮影を行った。その意図を問われた三浦監督は、「いま僕は、東中野っていう中央線の駅に住んでいるので(笑)」「荻窪も重要な場所なんですけど、荻窪にも住んでいたんです。その当時は、どうしようもない不遇の時代で、それがこもっている街だったので」と自らとゆかりのある街を選んだことを明かした。すると池松も「僕も当時、高円寺っていう街に住んでいました。だからいつも撮影に行く時は大変だったのですが、本作は楽でしたね」と暴露し、場内を爆笑させた。

 “中央線トーク”で会場を盛り上げた2人。その一方で、池松は「とにかく中央線で撮っただの、2週間限定のレイトショーだっていうとサブカルチャーにみえるかもしれないですけど、心意気は『デスノート』と変わらないです。『何者』と変わらないです」と熱くアピール。三浦監督も「全然、全く変わらないです」と強く同調していた。