12月10〜16日の1週間、ユーロスペースにて日本大学芸術学部の学生主催による映画祭「信じる人をみる宗教映画祭」が開催される。

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12月10日(土)〜16日(金)の1週間、ユーロスペースにて日本大学芸術学部の学生主催による映画祭「信じる人をみる宗教映画祭」が開催される。今年で6回目となる現役日芸主催の映画祭。テーマ設定、企画から作品の選定・上映交渉・ゲスト交渉・チラシやパンフレットのデザイナー探しから制作、そして会場運営に至るまで、全て学生主導で行っている。

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テーマは「宗教を考える」。映画が生まれた19世紀末には産業革命による合理化が広がり、宗教が次第に力を失ってゆく。それにもかかわらず、宗教は現代まで残り続けてきた。それだけ、宗教とは人間の生活に根付いたものであった。

しかし、1995年のオウム真理教の事件を機に、日本人の宗教に対する見方が大きく変わった。この映画祭を企画するメンバーの多くが95年という年に生まれ、その後、2001年にアメリカ同時多発テロ「9・11」が起こり、宗教に対する不信感は増す一方であった。

これまで長い間、宗教は人々の支えになっていたはずだ。それにもかかわらず、われわれ多くの日本人は宗教に対して無自覚で、信仰を持った人々の言葉を聞いてもなかなか理解できない。

これまで、多くの映画監督が宗教を題材に作品を生み出してきた。カール・Th・ドライヤーの『裁かるゝジャンヌ』では、最後まで自分の信仰を貫く姿が描かれていると思えば、イングマール・ベルイマンの『冬の光』では、自らの信仰に疑問を持つ牧師が主人公である。また、山本政志の『水の声を聞く』では、偽物だったはずの宗教が、次第に本物へと変わっていく姿が描かれている。彼らの姿を見て、声を聞き、何を感じるだろうか。映画祭を通して「なぜ信じるのか」を理解したい。(編集/根本)