台湾民間団体の国連演説、中国大陸の圧力で中止に

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(台北 12日 中央社)台湾の民間団体、罕見疾病基金会の曽敏傑董事長(会長)が米東部時間の11日午前、基調演説を行う予定だった国連「希少疾患非政府組織委員会」の設立式典で、出席を拒否されていたことが分かった。同基金会によると、直前に中国大陸が抗議を行っていた。

式典は同日午前10時から米ニューヨークの国連本部で開催。曽氏は東アジア代表として招待されていたが、開始の30分前、他国の出席者から入場できなくなったことを知らされた。これを受けて、欧州の代表らが曽氏を出席させるよう委員会側に求めたが聞き入れられなかった。

1999年から希少疾患の患者に対する支援などを続けてきた同基金会は、今回の事態に対して深い遺憾の意を表明。また、衛生福利部(衛生省)は、演説の内容は政治とは無関係だったとして中国大陸を厳しく非難した。

中華民国(台湾)は1971年、代表権を失ったことから国連を脱退。以降、国連機関などへの関与が大きく制限されている。今年9月には、中国大陸の柳芳氏が事務局長を務める国際民間航空機関(ICAO)の総会に招待されないなどの問題も起きた。

(張茗喧/編集:杉野浩司)