ハリルジャパン不動のCBとしてプレーするDF森重真人

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 同じ過ちを繰り返さない!? オマーン戦翌日から日本代表のトレーニングでは、15日に行われるロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に向けてW杯予選用の試合球が使用された。練習後に取材エリアに現れたDF森重真人(FC東京)は、「しっかり今日チェックできた」とニヤリと笑った。

 思い出されるのは、9月6日に行われたW杯アジア最終予選のアウェー・タイ戦。前半23分に森重はモフセン・トーキー主審に対し、ジェスチャーでボールの空気圧をチェックするように要求。トーキー主審は試合を止めて空気圧をチェックしたが、問題ないと判断してボールを交換せずに試合を再開し、森重にはイエローカードが提示された。

 オマーン戦の翌日のトレーニングからW杯予選用の試合球に変わったこともあり、森重は、同じ過ちを繰り返さないようにと「今日はしっかり確認できた」と空気圧チェックをしっかりと行ったようだ。続けて「それでイエローカードをもらわないように」とおどけて、報道陣の笑いを誘った。

 前日のオマーン戦でベンチスタートとなった森重は3-0とリードして迎えた後半23分にピッチに送り込まれると、FC東京の同僚であるDF丸山祐市とコンビを組んで完封勝利に貢献。DF吉田麻也(サウサンプトン)と森重がハリルジャパン不動のCBコンビとして君臨する中、A代表初先発、そして初のフル出場を果たした丸山は2人を追う存在の一人となる。「自分も昔はそういう立場で試合に出たいという思いと、試合に出場している選手に勝つんだという思いで常にやってきた」とかつての自分に姿を重ねる。

 現在は押しも押されもせぬ主力となり、「今はもしかしたら追われる立場かもしれない」と自らの立ち位置を説明。しかし、「今の立場は自分が望んできたこと。でも、今の自分にまったく満足していないし、常に危機感を持って、『試合に出続ける』という思いを持ちながらやっている」と決して満足することなどない。ようやくつかんだ日本代表の定位置。29歳を迎えたCBはさらなる成長を遂げて、より存在感を高めていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)


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