代表に貢献してきたプライドを滲ませた本田。「今の時点で、自分が外される理由がない」と語った。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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「本田は試合のリズムが足りないのが確認できた。サウジアラビア戦が控えているが、一番良いパフォーマンスの選手が誰かは、これから確認していかないといけない」
 
 オマーン戦におけるヴァイッド・ハリルホジッチ監督の“本田評”である。要所で攻撃に絡んだ反面、簡単に奪われるなど“らしくない”プレーが続いた。しかし、11月12日の練習後に取材に応じた本田圭佑は、交代の時間は想定内であり、プレーの感覚も良かったと振り返る。
 
「昨日に関してはむしろ感じは良かった。ちょっと新しいことを始めようとして、いつも以上に余裕を持ってトライしてみたので、タッチとか感覚も取り戻せたかなと」
 
 今季はミランで出場機会に恵まれず、試合勘の欠如が懸念され続けている。しかし、本田自身は試合に出る出ない以上に、メンタルによる影響が大きいと改めて感じたという。
 
「試合に出る出ないよりも、自分の精神的な状態がそういうものを左右すると改めて思いました。自分の頭の中をどう持って行くか。試合に出ていないことで、体力が不安なんじゃないか、ボールタッチはどうなんだ、試合勘はどうなのか。その“言葉”が頭に入ってくることが問題であって、精神的な意識がプレーに反映すると思うので」
 
 オマーン戦に関して、本田とハリルホジッチ監督の見解は異なる。それに対しては、少なからず「ギャップは感じている」という。ただし、にわかに囁かれるサウジアラビア戦でスタメンから外される可能性については、自分が納得できる理由が必要だと口調を強める。
 
「メンバーは監督が決めること。ただ、外す選択をするということは、それなりに意味があると思います。監督はその意味を説明する義務があるし、当然ながら自分自身が納得できるものであれば、(俺はそれを)受け入れる必要がある。今の時点で、何か自分が代表において外される理由がない」
 
 本田は、自身が代表で結果を残してきたプライドを滲ませながら、言葉を続ける。
 
「俺はこれまで、代表でそれなりに自分の力で道を切り開いてきたと思っている。監督に選ぶ権利はあるものの、自分が代表に相応しい選手か、そうじゃないか、自分で判断できるので」
 
 果たして、サウジアラビア戦で本田はスタメンか、それともベンチスタートか。その行方から目が離せない。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)