安倍首相を評価する記事を韓国の有力紙が相次いで掲載した。知人女性による国政介入疑惑で非難を浴びる朴槿恵大統領との対比で、「リーダーシップがうらやましい」などの称賛の声が並んだ。

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2016年11月11日、韓国で評判が悪いとされる安倍晋三首相を評価する記事を有力紙が相次いで掲載した。知人女性による国政介入疑惑で「植物状態」(韓国メディア)とまでこきおろされている朴槿恵大統領。それとの対比で、「苦言に耳を傾ける」「リーダーシップがうらやましい」などの賛辞が並んだ。

朝鮮日報に「苦言に耳を傾ける安倍首相、意見を求めない朴大統領」と寄稿したのは、パク・チョルヒ・ソウル大学国際大学院長。

パク氏は国政介入疑惑を「韓国という国の品格は落ち、非現実的なドラマは世界の笑いものになってしまった」と批判。「朴大統領が意見を聞くため専門家たちと面会したという話は聞いたことがない。安倍首相は午後7時以降、各界各層の人と会い、意見に耳を傾け、ざっくばらんに対話している」と言及し、「国民は参謀と討論を交わし、専門家の意見に耳を傾け、国民と率直に対話する指導者を望んでいる」と提言している。

さらに、朝鮮日報は「アベノミクスの成功と韓国政治」との産業1部長名のコラムを掲載。「朴大統領が『手帳姫』『不通(意思疎通できない)政治家』」と批判されているように、安倍首相にも短所が多いが、第1次政権の失敗から多くを学んだとみている。

「安倍首相のリーダーシップに日本も驚いている」「アベノミクスの成功をめぐっては反論も存在するが、日本に変化と活力をもたらしたという点では異論の余地はない」として、「安倍首相が第1次政権で直面した危機をかがみとしているように、韓国政府も『崔順実事件』を心機一転の機会としなければならならない」と強調している。

中央日報は「安倍首相は韓国人には本当に負担となる。旧日本軍慰安婦問題は被害者が生きているにもかかわらず、不可逆的に合意しただけに取り上げるのはやめようという詭弁(きべん)も弄(ろう)する」などと前置きしながら、「安倍首相の経済リーダーシップがうらやましい」との論説委員名のコラムを載せた。

コラムはアベノミクスについて、「失敗したと見るのは誤算だ。キジの代わりに鶏は捕まえたと考えられるからだ。もしアベノミクスがなければ日本経済の沈滞はさらに深刻だったかもしれない」と指摘する。

その上で「息子・娘や孫に最大2500万円まで非課税で贈与できる破格的な消費増大案」「ふるさと納税」「外国人観光客を誘致する 即時還付型事後免税店」「早い時間に退社することでショッピングや外食、旅行を促すプレミアムフライデー」などの政策を列挙。「日本経済はあちこちで閉塞感が消え、活力を取り戻している」として、「このように活力を吹き込むと、就職希望者の青年雇用率は完全雇用に近い97%に上がった。企業は人手不足で常時採用戦争体制だ。安倍首相のリーダーシップをうらやましく感じるしかない理由だ」と述べている。(編集/日向)