「ファンタビ」盛大にワールドプレミア

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「ハリー・ポッター」の新シリーズ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のワールドプレミアが11月10日、米ニューヨークで盛大に開催され、ニュート・スキャマンダー演じるエディ・レッドメインはじめ、新ヒロインのキャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラーといった主要キャスト、さらにシリーズの“生みの親”J.K.ローリングらがレッドカーペットに登壇した。

ワールドプレミアでは、ニュートをはじめ「ファンタビ」のキャラクターのコスプレをした“ファンタビスト”や、「ハリポタ」のコスプレに身を包んだ“ポッタリアン”が集結し、極寒のニューヨークにも関わらず、会場は熱狂の渦に。さらに報道陣も世界各国から集まり、ごった返しの状態となった。

いよいよ、11月21日から来日するレッドメインは、魔法動物で緑色の木の妖精ボウトラックルを胸ポケットに連れて登場。「早く行きたい!日本には『ハリー・ポッター』のマジカルなファンがいっぱいいるから、『ファンタスティック・ビースト』も楽しんでもらえれると嬉しいな」と目前に迫った来日に期待を高ぶらせる。そして「今年、日本で3〜4週間、妻と2人で旅行したんだ。うどんや、お寿司を食べたんだ。大好きだから、また食べたいし、いろいろなところに行きたいよ」と興奮を隠しきない様子だ。

また、ローリングは「(日本にも魔法学校があるが)ニューヨーク以外にどこに行くかは言えないわ。今回のシリーズは世界を旅することがテーマだからね。映画を楽しんで」と秘密を守りつつも、「2作目には中国のビーストが出る。ドラゴンじゃないけどね」と明かした。そんなローリングの魔法の世界について、キャサリンは「撮影中に「ハリー・ポッター」を読んでいたから、『ファンタビ』を撮影して、帰宅して『ハリポタ』を読んで、魔法の世界にどっぷりつかった6か月だったわ」と幸せそうに振り返った。

また、会見では、今まで多くを語られてこなかったストーリーについて、ローリングにたくさんの質問が集中。秘密の多かった作品についてや、ニュートというキャラクターの愛らしさを熱弁した。さらにレッドメインは、以前にストーリーについて秘密にしておかなくてはいけないことを話してしまったと言い、監督から「エド、言っちゃだめ」としかられてしまったという、ニュートのように少しおっちょこちょいのエピソードも明かした。

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は11月23日より全国ロードショー。11月21日・22日にはレッドメイン、ウォーターストン、スドル、フォグラー、監督、プロデューサーの6人が来日する。

☆会見およびプレミアコメント

Q:映画化のきっかけについて

J.K.ローリング:チャリティのために短い本を書いた時に、ニュートのキャラクターが、すごく魅力的に思えたの。ただその時点では自分で脚本にするなんて、想像だにしていなかった。だけど、ワーナーに“『ファンタスティック・ビースト』を映像化したい”と言われた時、“ちょっと待って、ちょっと待って”と言ったの。だって、ニュートを間違って描いて欲しくなかったから。私はニュートが好きだったから、彼がどんな人物だと私が思っているのかしっかりと語らなくちゃいけないと思ったの。それで、自分でも気付く前に、脚本を書き始めていたの。ニュートについてだったらいつか書けそうだわと思っていたの。結果的には、最高だったと思う。これが本当に本当に私が書きたかったことだから。

Q:映画の中で出会うキャラクターについて

エディ・レッドメイン:ニュートは魔法動物に夢中なんだ。魔法界における魔法動物の行動は、時々コントロールがきかないような状態になってしまったり、魔法使い達が理解できないような状態に突然なってしまったりする。でも彼は本当に心の優しい人物で、愛すべき人物で、動物達が大好きで、動物達は、誤解されているだけなんだと信じているんだ。
大好きなのは、彼が人間と上手く付き合えないというところ。常に魔法動物と一緒にいるんだ。社会の中で適合していく能力がないんだよね。だけど、彼の魔法動物とは、仲が良いんだ。それで彼がこの映画の始まりでNYに到着するんだけど、ジョー(ローリング)が衝撃的に素晴らしくここで描いているのは、そんな彼が他の人に出会うことで、彼の良い部分が出て来るということ。彼らと一緒にいることで、それぞれの一番良いところが引き出されるんだ。

J.K.ローリング:ニュートはヒーローらしからぬキャラクターよね。誰もが人生においてそうであるように、計画をしていなかったようなことに巻き込まれていくの。

キャサリン・ウォーターストン:彼女にはすごく自信を持っている部分と持っていない部分があり、ニュートと争ったりもする。映画が始まる前の物語では、とにかく仕事に一生懸命に打ち込んでいたんだと思うの。それが彼女にとっては上手くできる部分だったからね。だけど、映画が始まる直前で、仕事を格下げさせられてしまう。だから映画に初めて登場した時は、それまで慣れた環境から投げ出されたところで、どうにか生活を安定させようとしているの。彼女の好きなところは彼女が自分を売り込むのが上手くないところ。彼女はすごく出来る女性なのに、誰も彼女がどれだけ能力が分かってくれてないところがある。彼女が自分を上手く人に紹介できないから。そこに私はすごく共感するの(笑)。

ダン・フォグラー:彼は、普通の人間なのに魔法使いの世界に紛れ込んでしまうんだ。このキャラクターはヒーローの物語に必要な笑いの役なんだ。でも、恋もアクションも描かれているんだよ。J.K.ローリングにも『ロン(ハリー・ポッターシリーズのロン・ウィズリー)を彷彿させるわね』と言われた。ロンが好きなので嬉しかったよ。

アリソン・スドル:内面からすごくかわいい人で、それから彼女は人の心を読む能力を持っている人なの。ただ、その瞬間にその人が何を考えているのか読んでいるだけではなくて、その人の人生が読めるの。彼女は、すご人に愛されるし、社交的でもあるんだけど、それがある意味で、彼女を少しだけ孤独にしているの。

エズラ・ミラー:彼は、愛されたことのない子供であり、彼らしく見られたこともなければ、彼らしくいることで誉められたりしたことのない子供だと言えると思う。すごく悲しい役なんだ。

Q:素晴らしい作品ばかりで、小説や脚本を魔法を使って書いているのでは?

J.K.ローリング:そんなことを言ってくれて本当に嬉しいわ。実際は仕上るまでそれが書けているのかどうか自分でもよく分からないの。それに、この作品に関して言えば、まだみんながどう思ってくれるのかまだ分かっていないわけだしね。でもみんなで一緒に素晴らしいものを作り上げたと思っている。もちろん、私達がこの作品を愛しているのと同じくらいみんなにも気に入って欲しい。

Q:今まで多くが明かされなかったことについて

エディ・レッドメイン:ステージ上でみんなからの質問に答えている時に、デイビッドに「エド、言っちゃだめ」と言われることがよくあるんだ(笑)。ジョー(J.K.ローリング)は、キャラクターを一生懸命に守ってくれているんだ。だから、そのキャラクターのひとつを自分が演じるという責任を得た時には、自分もすごく守られているように思える。

Q:作品について

デイビッド・ヘイマン(プロデューサー):ジョーが、この1本だけでも成立する作品として書いてくれたんだ。『ハリー・ポッター』の本を1冊も読んだことがなくても、映画を1本も観たことがなかったとしても、この映画を楽しむことはできる。だけど、もし知っていたら、さらにこの物語を楽しめることになる。

J.K.ローリング:主人公達5人は、誰もが予想していなかったような状況に立たされてしまうということ。それで『ハリー・ポッター』でもそうであったように、それとどうやって立ち向かうのか、彼らは何らかの決断をしないといけない。それをこの映画でも見ることになる。

Q:「ハリポタ」シリーズのヒロイン、エマ・ワトソンと他の作品で共演した二人は何か話した?

エズラ・ミラー:出演が決まった時に一番最初に電話したのはエマだったんだ(笑)。彼女は「魔法のような体験ができる」と言っていた。とりわけデイビッド・イェーツの驚異について教えてくれたんだ。

エディ・レッドメイン:デイビッド(監督)はこの映画の規模だから、とにかくもの凄い数の部署と話しをしながら牽引していかなくてはいけない状況で、彼はそのすべてを全部統括してしまうということが驚異的であり、しかもその中で、俳優を見る鋭い目があって、すべてが見えているんだ。

Q:魔法動物について

J.K.ローリング:これを観たらみんな二フラーが欲しくなることは確かだと思う。私だって二フラーが欲しいもの。正直言って、ここにいる私達みんな欲しいと思っているから。

Q:撮影中の様子について

アリソン・スドル:セットに来ると、本当に魔法の世界に入り込んだように思えた。“今日は夢の中に生きているようだわ”と。それがすべてに影響を与えたと思う。この映画からは心が感じられると思うんだけど、それは、ものすごく愛を撮影中にも感じることができたからだと思うわ。