フォーブス「フィンテック50」 個人金融サービス業界を破壊する13社

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津波のように押し寄せるテクノロジーが、1.7兆ドル規模の米国の金融サービス業界を根本から変え、貯蓄や投資、融資や決済といった分野に激変を起こしている。

アクセンチュアのデータによると今年は9月までの期間で、世界のフィンテック系スタートアップ企業は総額189億ドル(約2兆円)の資金調達を行なった。その金額は昨年の176億ドルを大きく上回っている。

11月7日、フォーブスは昨年に続き2回目となるフィンテック50社リストを公開した。選考にあたりフォーブスは米国で事業を行なう300社を選出した後、150社に及ぶ企業の代表や業界のアナリストらの意見を聞いた。上場企業およびその傘下の企業はここに含まれていない。また、伝統的金融サービスを行なう企業は対象としていない。

ここでは「フィンテック50」に選出された企業の中から、コンシューマー市場向けに事業を行なう13社を紹介する。

Activehours
労働時間に応じリアルタイムの賃金支払いを実現するアプリ。支払いはユーザーの設定した方法でなされる。アップル、ウォルマート、スターバックス等の1万社以上で採用。
・給料日までの短期小口融資を高利で行う金融業者らには脅威となる。
・410万ドルをFelicis Ventures、Ribbit Capitalから調達。

Betterment 
ロボアドバイザー最大手。20万人の顧客を対象に60億ドルの資産運用を行っている。手数料は預かり資産の0.25%程度。最近、401k加入者向けプロダクトをリリースした。
・伝統的なファイナンシャルプランナーには脅威となる。
・2億500万ドルの資金をBessemer Venture Partners、Citi Ventures、Northwestern Mutualなどから調達。

Credit Karma
消費者に対して与信スコアと与信モニタリングを無料で提供。顧客に適したクレジットカードやローンを斡旋し、申し込みまでの効率的な処理を行っている。
・Equifax、TransUnion、Experianなど、与信スコアやモニタリングを行う信用情報機関やFICOスコア作成会社のFair Isaacにとって脅威となる。
・3億6,850万ドルの資金をGoogle Capital、Tiger Global Management、Ribbit Capitalなどから調達。

Earnest
与信スコアの低い個人や学生に対し、10万データポイントもの個人情報を分析して融資を提供。
・FICOなど与信スコア関連企業、銀行、学生ローンの借り換えサービスを提供するSoFiにとって脅威となる。
・1億650万ドルの資金をMaveron、Battery Ventures、Andreessen Horowitz、Collaborative Fundなどから調達。

EarnUp
顧客の銀行口座とリンクし、十分な残高があれば自動的にローンの返済を行うサービス。同社によると、住宅ローンで平均2万2,000ドル、学生ローンで平均4,000ドルの金利支払いを削減できるという。サービス利用料を支払うのはローンの貸し手で、借り手は無料。貸し手にとっては、返済の延滞リスクを削減するメリットがある。共同創業者のMatthew Cooper(34)とNadim Homsany(39)はプライベートエクイティに勤務していたときの同僚。
・銀行の請求書支払いサービスやクレジットカウンセラーにとって脅威となる。
・300万ドルの資金をBlumberg Capitalなどから調達。

Ellevest
女性専用のロボットファイナンス企業。顧客の目標に合わせたETFポートフォリオを組み、預かり資産の0.5%を手数料として徴収する。創業者でCEOのSallie Krawcheck(52)は、メリルリンチやスミス・バーニー、Citi Wealth Managementに勤務した経歴を持つ。
・ファイナンシャルプランナーにとって脅威となる。
・1,900万ドルをMorningstar、Khosla Venturesのほか、テニス選手のビーナス・ウィリアムズやピムコの元CEO、Mohamed El-Erianなどのエンジェル投資家から調達。