「良い面もあったし、良くない面もあった」と語ったバヒド・ハリルホジッチ監督

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[11.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0オマーン カシマ]

 日本代表は11日、キリンチャレンジ杯でオマーン代表と対戦し、4-0で快勝した。

以下、ハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督

「勝ったが、完璧に満足して確信を得たわけではない。ゲームをしっかり支配できたわけでもなかった。テクニックのミスがあった。少し慌てたところもあった。多くのプレイヤーを変えたのでそういうことも起きるが、何人かはこのチャンスを生かせたし、何人かはこのチャンスを生かせなかった。多くの情報を得たということ。サウジアラビア戦はもっともっと難しくなる」

―オプションが増えたとも言えるか?

「確かに良いこともたくさん見られた。良いパフォーマンスの選手もいたし、まだまだ試合のリズムに付いていけない選手もいた。この試合からは多くの情報を得た。ただ、私がうれしくないのはこんなに多くのテクニックミスをしてしまったこと。慌てた状況もあったと思うし、ボールが滑りすぎたこともあったかもしれないが、もっと試合をコントロールしなければいけなかった。みんながサウジアラビア戦のことを考えなければいけない。ただ、3、4人の選手を変えてしまうと、ゲームの基準が崩れることもある。試合のリズムにまだまだアジャストしていない選手もいた。それから若い選手が今、しっかり責任を持てるかどうかということもある。それについては疑問を抱いていかないといけない。つまり良い面もあったし、良くない面もあったということ。ただ、選手のプレー態度、戦う姿勢は祝福したい。オマーンにも正確にしっかりプレーしてくれてありがとうと言いたい。良いテストだった。たくさんのことが見られた」

―海外組、新しい選手を試したいということだったが、戦術的に彼らに何を求めたのか?

「戦術的に何か新しいことを得たわけではない。何人かの選手がまだまだトップパフォーマンスではないという確認ができた。やはり試合数が足りない。それから(香川)真司、長友の様子をこれから見なければいけない。それはしっかり確認したい。本当はもっと多くのことをテストしたかったが、すべてはできない。たくさんの新しい選手もいたし、最後は縦関係の2トップを試してみた。大迫は1年間、我々と一緒にいなかったが、帰ってきて2点取ってくれた。これは良いこと。清武はクラブでプレー回数が少ないが、彼を信頼していいんだなというものを見せてくれた。

 丸山、永木、(小林)祐希、浅野、久保、齋藤。新しいことを私たちは見ることができた。もしかしたら私は厳しすぎるかもしれないが、テクニックミスに怒りを覚えている。A代表はもっとしっかりテクニックを使って試合をコントロールしていかないといけない。今回は若手を試したが、まだまだ自分たちのクラブでしっかり信頼し切られているわけではないので、彼らが表現できる場を私は提供したかった。4-0という結果は監督としては喜ばないといけないかもしれない。確かに祝福することは大事だが、足りないこともある。足りないことのディテールには入りたくない」

―クラブで出場機会が少ない本田の評価は?

「本田は試合のリズムが足りないということが確認できた。かなりの経験があり、ずっと存在感を出してきたが、サウジアラビア戦がこれから控えている。一番良いパフォーマンスの選手はだれなのか、これからしっかり把握していかないといけない。特に長友と(香川)真司の様子をしっかり見ていきたい。前回の合宿でも見られたが、9月からあまり良くない時期に来ている。9月より前、(6月の)キリン杯ぐらいまではチームのパフォーマンスがもっと良かった。例えば、長友が病気になってしまった。原因が何か分からないが、今日はいい状態だ。真司も少しケガをしてしまった。我々のトレーニング、集中するところに少し邪魔が入っている。しっかり集中して、難しい試合だということを意識したい。良い試合ができるんだぞということも忘れてはいけない。しっかりコントロールしていかないといけない。他のだれを使うかまだ分からないが、それはこれからしっかり考えて決めていきたい」

―前半の相手のチャンスはカウンター一つだったが?

「カウンターは(日本の)FKからだった。FKでリスクを負って、今回は6人、入れた。ミーティングでも言ったが、サプライズが起きるなら我々のFKからのカウンターだと。それが本当に起きた。すべてを説明したくはないが、いろんなことにトライした。勝ったのはいいが、たくさんのトライをした。例えば、ゲームコントロールがうまくいかなかった。もう少しゲームを支配できたと思う。国際試合で4-0で勝ったことにもう少し満足したほうがいいのかもしれないが」

―今日の試合を受けて選手の序列に変化は起きそうか?

「私は現段階でより良いチーム、強いチームをつくろうとしているだけだ。もちろん各自のパフォーマンスを見ていかなければいけないが、もっと良いパフォーマンスになってほしいと思っている。大事な選手を欠くことになるなら、だれに代えるのかが大事になる。ただ、キーとなる選手であっても、それに代わる選手のパフォーマンスのほうが高ければ、問題なくその選手を使う。それに関してはまったく問題を抱えていない。経験やクオリティー、メンタリティーのことも考えなければいけない。サウジアラビア戦に向けては、もう一度しっかり映像を確認したい。試合中は一人の選手というより全体を見ているので、ビデオでしっかりと見直さなければいけない。各選手についてはこれからしっかり分析して、だれをサウジアラビア戦で先発させるか考えなければいけない」

―大迫の得点力は今後のポジティブな面として納得しているか?

「私が就任してから、我々の良いアクションから得点が取れる選手をずっと探してきた。大迫は最初のころ、私と一緒に仕事をしていた。時間が経って、また帰ってきてもらったわけだが、クラブで良いパフォーマンスではなく、先発で出ていない時期もあった。ただ、ここ最近はずっと先発で出ている。クラブではたくさん点を取っているわけではないが、クラブと今日の役割はまったく違った。合宿の最初から頭の中を切り替えてくれと話していた。オフサイドで1点取り消されたが、それがあれば3点取っていた。182cmぐらいの選手でこれができる選手はなかなかいない。こういったプレーを有効に使っていかないといけない。今回は2点取ったが、このポジションに良い候補が見つかったと思う。2点取ったからうれしいというのもあるが、私が要求したとおりのポジションを取ってくれたというのもある。2、3回もっと良いプレーができたはずのシチュエーションもあったが、今のところ彼はチームにかなり多くのものをもたらしてくれる感じがする」

(取材・文 西山紘平)


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