1ゴール2アシストの活躍でチームに勝利をもたらした日本代表MF清武弘嗣(セビージャ)

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[11.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0オマーン カシマ]

 所属クラブでの出場機会は限られている。しかし、自らの実力をMF清武弘嗣(セビージャ)は代表戦のピッチでまざまざと見せ付けた。

 トップ下に入った清武にバヒド・ハリルホジッチが送った指示は、1トップのFW大迫勇也(ケルン)の近くでプレーすることだった。「トップ下は常にFWの近くにいることを言われているし、今日もサコ(大迫)の近い位置にいようと考えていた」。しかし、守備に人数を割くオマーンを相手に序盤は効果的な攻撃をなかなか仕掛けられず、清武自身もボールに絡む回数が限られて自らのミスも重なった。

 しかし、20分を過ぎたあたりから徐々にボールを絡む回数を増やしていく。「自分たちがピッチに入って感じることもある。監督の求める動きをしながら、状況に応じてプレーすればいい」と中央のエリアにこだわるのではなく、左右に顔を出してボールを呼び込んで攻撃にリズムをもたらした。

「ピッチでプレーするのは僕たち。監督も『あくまでアイディアを与えるだけ』と話しているので、そのアイディアを出しつつ、自分たちがピッチで感じたことは自由に出していきたいと意識していた」

 すると、前半32分には左サイドでボールを受けると、鋭いクロスを送って大迫の得点をお膳立て。さらに同42分には右サイドからMF山口蛍(C大阪)に預け、MF本田圭佑(ミラン)を経由したボールを再び受けると、鮮やかなスルーパスを大迫に通して2点目を演出した。清武は2点目の流れるような連係を「ああいうのは理想」と満足気に振り返った。

 さらに後半19分には清武のパスからPA内に進入したFW浅野拓磨(シュツットガルト)がファウルを誘ってPKを獲得すると、これを清武が蹴り込んで3点目を記録。1ゴール2アシストと出色の出来でチームを勝利へと導いた。

 躍動した清武を後方から支えた山口は、「キヨくんに入ったところからチーム全体のスイッチが入る。そこからすごく良いボールが出るので、今日の攻撃の起点はキヨくんだった」と絶賛。清武は「正直サウジアラビア戦が大事。そういう意味でいろいろ試せた試合だったと思う」と自身、そしてチームの出来に手応えを感じていた。

(取材・文 折戸岳彦)


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