デビュー2戦目で代表初ゴールを記録したMF小林祐希

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[11.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0オマーン カシマ]

 喜びを包み隠すように淡々と言った。後半23分から途中出場した日本代表MF小林祐希(ヘーレンフェーン)が3-0の後半アディショナルタイムにダメ押しゴール。デビュー2戦目での代表初ゴールにも「ここが本番じゃないし、4-0の4点目。俺は常に1点目を取りたい」と言い放った。

「極端に言えば、練習試合。人がいっぱい来ている練習試合。本選でより取りたいと強く思った」。この日はあくまで15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)を見据えた強化試合。「試合に出たときに結果を出すことは大事」と、うれしくないはずはないが、満足するつもりもなかった。

 試合終了間際の後半アディショナルタイム4分、左サイドを突破したFW原口元気の折り返しがDFに当たってマイナスにこぼれてきたボールを冷静にトラップ。利き足とは反対の右足に持ち替えて、豪快にゴール右上隅に蹴り込んだ。

「以前の自分だったらダイレクトで振って、ダフったり、フカしたりしていたかもしれない。最初はダイレクトで打とうかと思ったけど、フリーだったから止める余裕があった」。そう自画自賛しながら、「本音を言えば、自分で運んで自分でシュートが良かった。運んでドンというのが良かった」と、得点の形にも“色気”を出した。

 代表初選出だった6月のキリン杯以来の復帰。今夏にオランダのヘーレンフェーンに移籍し、海外組として臨む初の代表戦だった。「競り合いも負けなかったし、常に相手の背後をイメージして、スルーパスも2本狙って1本通った」。本職のトップ下ではなく、ボランチでのプレーだったが、十分に自分の持ち味を出すことはできたという手応えもあった。

 ハリルホジッチ監督からの指示は「ぐちゃぐちゃにするな」だけだった。「俺をどう思っているのか分からないけど」。そう苦笑いした個性豊かな“異分子”は「今日はボランチのセオリーどおりにやっただけ。これから代表のボランチを覚えていければ。でも、攻撃ではボールに触れて、自分を経由していくことが多かったし、球際も見せられたと思う」と貪欲かつ自信満々に語った。

(取材・文 西山紘平)


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