【試合後会見】ハリルホジッチ「何人かはこのチャンスを生かした」《キリンチャレンジカップ》

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▽日本代表は11日、キリンチャレンジカップのオマーン代表戦を戦い、4-0で快勝した。試合後の記者会見に出席したヴァイッド・ハリルホジッチ監督のコメントは以下の通り。

◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)

「勝ったが、完璧に満足して勝ったわけではない。ゲームを支配できたわけでもなかった。テクニックのミスがあったし、少し慌てた場面もあった。確かに多くのプレーヤーを変えたのでこういうことは起きるものだ。何人かはこのチャンスを生かしたし、何人かはこのチャンスを生かせなかった。多くの情報を得た試合だった。サウジアラビア戦はもっともっと難しくなるだろう」

――良い面と悪い面が出た試合だったが、オプションが増えたり、ベンチの層が厚くなった試合と言えるのではないか

「確かに良いことがたくさん見られた。良いパフォーマンスの選手もいたし、まだまだ試合のリズムに付いていけない選手もいた。この試合からは多くの情報を得た。ただ、私にとって嬉しくないのはテクニックミスが多かったということ。慌てた状況もあったと思うし、(雨で)ボールが滑りすぎたこともあったかもしれない。もっともっと良いプレーをコントロールできなければいけなかった。皆が次のサウジアラビア戦のことを考えなければいけない」

「ただ、3〜4人変えてしまうとゲームの基準が崩れてしまう。試合のリズムにアジャストしていない選手もいた。それから、若い選手が今、責任を持てるかどうか。それについてはこれから疑問を抱いていかないといけない。つまり、良い面もあったし、良くない面もあったということだ。ただ、彼らのプレー態度、戦う姿勢は祝福したいと思う。相手のオマーンにも正確にプレーしてくれてありがとうと言いたい。良いテストだったし、たくさんのことが見られたと思う」

――海外組や新しいメンバーを試したが、具体的に戦術としてどんなことを求めたのか

「戦術的に何か新しいことを得たわけではない。何人かの選手がまだまだトップパフォーマンスではないということが確認できた。やはり試合数が足りないなという感じだ。それから(香川)真司と長友(佑都)の様子もこれから見なければいけない。もっと多くのことをテストしたかったが全てはできない。たくさん新しい選手もいたし、皆さんも見たと思うが最後には縦関係の2トップをやってみた。新しい選手を使ってだ」

「大迫は、約1年我々とはやっていなかったが2点を取った。これは良いことだ。清武(弘嗣)は所属クラブでプレー機会は少ないが、彼を信じてもいいんだなというものを示した。丸山(祐市)、永木(亮太)、(小林)祐希に浅野(拓磨)、久保(裕也)に 斎藤(学)もそうだ。新しいことを私たちは見ることができた。もしかしたら私は厳しすぎるかもしれないが、テクニックミスに私は怒りを覚えた。A代表はもっとテクニックを使って試合をコントロールしていかないといけない」

「今回は若手も試してみたが、まだまだ自分たちのクラブで信頼されているわけではないので、彼らが表現できる場を私は提供したかった。本来であれば4-0という結果は監督であれば喜ばなければいけないのかもしれない。確かに祝福することが大事だ。ただ、足りないこともあったし、足りないことのディテールにはここでは入りたくない。各選手についてはしっかりと分析したい」

――クラブで出場機会が少ない本田圭佑の評価は

「本田は試合のリズムが足りないのが確認できた。かなりの経験があり、ずっと存在感を出してきた。サウジアラビア戦がこれから控えているが、一番良いパフォーマンスの選手は誰なのかはこれから確認していかないといけない。特に長友と真司は様子をよく見ていきたい。前の合宿でも見られたが、9月からあまり良くない時期にきている。9月より前はパフォーマンスがもっと良かったはずだ。(6月の)キリンカップぐらいまでは良かった」

「例えば長友が病気になってしまったとか、真司も少しケガをしてしまったが、我々のトレーニング、集中するところに少し邪魔が入っている。しっかりと集中して、難しい試合だということを意識したい。ただ、良い試合ができるんだぞということは忘れてはいけない。こういうゲームはしっかりとコントロールしないといけないと思う。他の誰を使うかはまだ分からないが、それはこれからしっかりと考えて決めていきたい」

――前半のオマーンのチャンスは26分のカウンターぐらいだったと思う。あのときのプレーをどう分析するか

「カウンターは(日本の)FKからきた。FKでリスクを負って、今回は6人(前線に)入れた。ミーティングでも言ったのだが、おそらくサプライズを受けるとすれば、我々のFKからのカウンターだと話していた。それが本当になった場面だった。すべてを説明したくはないが、いろいろなことにトライをした。勝ったのはいいが、たくさんのトライをしたわけだ。例えば、ゲームのコントロールがうまくいかなかった。もう少しうまく試合を支配できたと思う。親善試合で4-0で勝ったということに、もう少し満足した方がいいのかもしれないが」

――今日のオマーン戦を受けて、選手の序列に変化は起きそうか

「私は現段階でより良い、強いチームを作ろうとしているだけだ。もちろん各自のパフォーマンスを見ていかなければいけないが、現段階で選手にはもっと良いパフォーマンスになってほしい。大事な選手を欠いてしまえば、そのあと交代させるのかというのが大事だ。ただキーとなる選手でも、交代で出る選手のパフォーマンスの方が高ければ私は問題なくその選手を使う。それに関してはまったく問題を抱えていない」

「交代するときは経験やメンタリティのことも考えなければいけない。サウジアラビア戦は、もう一度ビデオでしっかりと確認したい。私は試合中はひとりの選手というよりは全体を見ているので、ビデオでしっかりと見直さなければいけない。各選手についてはこれからしっかりと分析して、誰をサウジアラビア戦で先発させるかを考えなければいけないと思う」

――大迫勇也について。得点力不足がある中で彼の存在は今後のポジティブな面として納得しているのか

「私が就任してからずっと、我々の良いアクションから点が取れる選手を探してきた。大迫は最初の方、私と一緒に仕事をしていた。時間が経ってまた帰ってきてもらったわけだが、クラブで良いパフォーマンスではなくて、先発でも出ていなかった。ただ、ここ最近はずっと先発で出ている。クラブではたくさん点を取っているわけではない。クラブと今夜の役割はまったく違っていた。合宿の最初から、ポジション移動について頭の中を切り替えてくれと話した。オフサイドで1点は取り消されたが、それがあれば3点取ったことになる。180センチぐらいある選手でこれができる選手はなかなかいない。こういったプレーを有効に使っていかないといけない。今回は2点取ったが、このポジション(センターFW)に良い候補がみつかったと思う。2点取ったから嬉しいというのもあるが、私が要求したポジションを取ってくれたということもある。2〜3回はもっと良いプレーができたはずのシチュエーションもあったが、今のところ彼はチームに多くをもたらしてくれる感じがする」