8日、米誌ナショナル・インタレストは記事「中国はどのように独自のTPPを作り上げているのか?」を掲載した。米大統領選では注目テーマとなったTPPだが、独自のFTA圏を作り上げている中国には大きな影響はないという。写真は天安門。

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2016年11月8日、米誌ナショナル・インタレストは記事「中国はどのように独自のTPPを作り上げているのか?」を掲載した。

米大統領選で注目のテーマとなったのが環太平洋経済連携協定(TPP)だ。経済的利益ではなく中国包囲網が狙いであるという賛成論者から、TPPでは中国の閉め出しは不可能だ、中国は加盟国を経由地として米国市場を侵略するという反対論者まで、さまざまな議論が展開された。

客観的に見れば賛成派も反対派も間違っているとしか言い様がない。事実はこうだ。TPPは中国包囲網形成には役立たず、米国の労働者および中国経済に与える影響力も微々たるものに過ぎない。

それというのもTPP加盟国12カ国中、中国は9カ国と自由貿易協定(FTA)を締結しているためだ。TPPよりもずっと早く中国は独自の自由貿易圏を確立している。さらに中国は「一帯一路」の名を借りて世界各地で積極的な支援を展開し、自らの経済圏を拡大しつつある。TPP反対派のトランプ氏が大統領に当選したことが象徴的だが、米国はFTA拡大に後ろ向き。だがその隙間を中国は着実に埋めている。(翻訳/編集・増田聡太郎)