乳腺濃度が高いとマンモグラフィで乳がん発見が困難になる!?

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TVや雑誌などで、女性芸能人の乳がんに関するニュースをよくみかけます。よく「乳がんは40〜50代に多い」とはいわれていますが、国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「年齢階級別罹患率」によると、女性は30代から乳がんにかかる人が増加していることがわかります。

さらに、「若年性乳がん」という言葉もあり、若いころから定期的に乳がんの検査、マンモグラフィをすることが重要になってくるのです。しかし、実はマンモグラフィをしても、がんを見つけにくいタイプの女性がいることをご存知ですか?

検査結果で「異常なし」と言われても、もしかしたら「乳腺濃度」が高くて、乳がんを発見できなかっただけかもしれないのです。でも乳腺濃度が高いとは一体どういうことなのでしょうか?

乳腺濃度って何?日本人は乳腺濃度が高い人が多い?

乳腺濃度とは、乳房内に乳腺がどれくらい存在するかの割合のことで、その割合が高いことを「高濃度乳房」、または「デンスブレスト」と言い、日本人に多い乳房のタイプなのだとか。デンスブレストの場合は、マンモグラフィだけではしこりがわかりづらいそう。

デンスブレストかどうやってわかる?デンスブレストだった場合は?

自分の乳房がデンスブレストかどうかは、マンモグラフィを受けた際、可能であれば自分の乳腺濃度が高いかどうか、検査員や医師に尋ねてみると良いでしょう。乳腺濃度が低く、マンモグラフィで検査がしっかりできる場合は、引き続き定期的にマンモグラフィを受けることをオススメします。もし、乳腺濃度が高くデンスブレストであるとわかった場合は、超音波でも乳がんの検査ができるので、超音波検査に切り替えることを考えた方が良いかもしれません。

乳がんの発見が遅れ、乳房の全摘出やがんが転移しないためにも、自分がデンスブレストかどうか知っておくことは重要なのです。

また、近親者に乳がんやがんを患った人がいる場合は、「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群」である可能性も。遺伝性のがんは、乳がんや卵巣がん全体のうち約10%を占めるとも言われ、決して低い確率ではないので、検査を定期的に行うほうが良いのではないでしょうか。医療機関によっては「遺伝カウンセリング」が受けられ、遺伝子検査をすべきか、乳がんについての適切なアドバイスをしてもらえるようなので、気になる人は一度受けてみることをおすすめします。

女性がもっともなりやすいがんが乳がん。しかし早期発見ができれば、助かる可能性が高いがんでもあります。なにか自分の体に変化はないか、日ごろから気をつけるようにしておくと良いかもしれません。

(文・山本健太郎/考務店)