Hyperloop創業者、トランプ氏当選でカリフォルニア独立を真剣に検討。ティム・クックは社員に「案ずるな。共に前進あるのみ」

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ドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利したことを受けて、シリコンバレーを抱えるカリフォルニア州では「米国から独立しよう」という極端とも言える動きが活発化しています。英国のEU脱退問題 "Blexit" にひっかけて"Calexit"とよばれるこの運動に関して、超高速旅客システムHyperloopの共同創業者Shervin Pishevarも賛同するツイートをしています。非常に白熱した大統領選挙の直後だけに、頭に血が上ったニューヨーク市民がマンハッタンにあるトランプ氏の住まいでもあるトランプ・タワー前でデモを実施するなど、選挙結果に抗議する機運が高まっています。

フランスやインドといった国よりも大きな経済規模を誇るカリフォルニア州、特にシリコンバレーにおいては、トランプ氏が大統領選でアピールした国としての閉鎖性や女性軽視、同性愛者への偏見などは大きな反発を買っています。

なかでもネット配車サービスUberや民泊情報サービスAirbnb設立に投資し、超高速旅客システムHyperloop Oneの共同創業者でもあるShervin Pishevar氏は真剣にカリフォルニア州を米国から独立する計画を考えていると発言、そのための資金を出す用意もあるとしています。

Pishevar氏はさらにTwitterにて具体的な案を提示しました。要約するとそれは「トランプ氏が大統領の座についている間はカリフォルニア州は米国から独立した国家として運営し、任期が終わればまた米国に復帰する」という内容。さらにトランプ氏が選挙でアピールした偏見の数々について国民的な対話が必要だと主張します。

Pishevar氏の考えを言葉どおりに カリフォルニア州の国家としての独立 と捉えるならば、その実現可能性はほぼ不可能と言えそうです。米国ではこれまでに何度か州単位での独立の機運が高まったことがああり、最近では2012年にもテキサス州などで独立運動がおこっていましたが、1869年のテキサス独立裁判では最高裁が「各州には合衆国から独立する権利がない」とする判決を出しており、2012年のときもこれを根拠として米国では州単位での独立は認められないとされました。

とはいえ、Pishevar氏の提案に賛同する意見もあり、かつてFacebookのプラットフォーム開発に関わり、現在はソーシャルネットワークのPathを率いる起業家Dave Morin氏にいたってはすぐさま協力を申し出ています。

ちなみに、アップルのティム・クックCEOはトランプ氏の当選で動揺が広がる社内の全従業員に対し「アップルはあらゆる人に開かれており、その多様性を誇りに思う。人種や信仰心、何を愛するのかに関係なく、共に前を見据えて進んでいこう」とメッセージを送ったとのこと。

一方、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebookアカウントにて「昨夜は娘(Max)が生まれて初めての大統領選挙だった。私は娘や他の子供たちの未来のために新しい世界を作りあげたいと思った。それは大統領の任務よりも大きく、とても曲がりくねった困難な道を行くことになるはずだ」とコメントしています。