Doctors Me(ドクターズミー)- 《あくびと頭脳》眠くないときにでる生あくびは脳疾患の前兆!?

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2016年10月31日(月)ニューヨークの心理学者が、あくびの長さと脳の大きさに関連がある研究を発表したことが話題となっております。

脳が大きいほど、あくびが長くなるといった研究が行われたそうですが、脳とあくびにはどのような関係性があるのでしょうか。

今回は「あくび」について、脳とあくびの関係、そして危険な「生あくび」とは何か、医師に解説をしていただきました。

脳が大きいほどあくびが長くなるメカニズム


あくびには脳の温度が上がってしまった場合にそれを冷やす効果があります。

口を大きく開けることによって脳への血流が増加し、呼吸が深まることによって脳で温度が上がった血液と、心臓から新しく届く血液が交換されて、外気と熱交換が促進されることによって脳を冷ますことができるといわれています。

このため脳が大きいとより多くの血流を必要とする、ということが想定され、またより中身の詰まった密度の高いニューロンを持つ脳であれば、きちんと冷ますためにあくびも長くなると考えられます。

心理学者がおこなったあくびの研究内容


ニューヨーク州立大学の心理学者アンドリュー・ギャラップ氏はあくびと頭脳の研究の為、YouTubeから動物があくびをしているシーンを探し、秒数を計測したところ以下のような結果になりました。

あくびの平均持続時間


・ネズミ:0.8秒

・猫:1.97秒

・犬:2.4秒

・ラクダ:4.8秒

・人間:6.5秒

あくびが持つ3つの役割

1:肺に酸素を摂りこむ


あくびをする際に大きく手を上にあげたり、広げたりする動作も含めて、肺に多くの酸素を取り込む働きをします。

2:脳の働きの活性


フレッシュな酸素がいきわたることで、脳もすっきりし活発な状態になります。

3:疲労の回復機能


あくびをして全身に新鮮な空気を送り込み、副交感神経の作用によってリラックスした状態になることで、疲労の回復効果も期待できるかもしれません。

あくびをともなう5つの病気


熱中症


熱中症では脳の酸素不足によってあくびが出現するといわれています。

頭痛


特に片頭痛などの場合は脳血流の変化に伴って生あくびが出やすいといわれます。

低血糖発作


低血糖発作の時、強い眠気や生あくびが出ることがあります。

脳梗塞、脳腫瘍


脳に十分な酸素や血液がいきわたらないことで出現している可能性があります。

ショック症状


心筋梗塞や消化管出血、脱水などの際にもあくびが出やすいとされていますが、あくびが出るそれぞれのメカニズムはまだはっきりしていないものも多いようです。

あくびとは違う「生あくび」とは?


眠くないにもかかわらずでるあくびのことを言います。

生あくびが出る疾患、症状


・脳梗塞
・脳出血
・偏頭痛
・脳腫瘍
・過労やストレス

病気を疑うべき生あくび


生あくびを何度も繰り返したり、生あくびの際に頭痛やめまい、嘔気、おう吐などを伴う場合は病気を疑って、脳神経外科など医療機関を受診されるとよいでしょう。

医師からのアドバイス

あくびや生あくびがなぜ出るのか、何の働きを持つのかについてはいまだ、確実なことはわかっておらず研究段階にあります。私たちみんながおなじみのあくび、その全容が解明される日が早く来るといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)