Doctors Me(ドクターズミー)- 妊娠で知っておきたい胎嚢のこと 確認できるのは妊娠何週目?

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妊娠検査薬で陽性反応が出たらまずは産婦人科を受診するでしょう。

しかしそこで「胎嚢が見えない」「胎嚢が小さい」…なんてことを言われて一気に不安になってしまった…。

よくあることではありますが、とても心配になってしまいますね。

今回はそんな胎嚢について、詳しくまとめてみました。

要チェック項目


□胎嚢とは赤ちゃんを包む袋で、妊娠4週後半〜5週目くらいには確認できます。
□妊娠初期の胎嚢の大きさは胎嚢最大径(cm)=妊娠週数-4という関係式が目安になります
□胎嚢が見えない、小さい、形が悪いという場合もありますが、心配ない場合もあります

胎嚢(たいのう)とは?

胎嚢とは、赤ちゃんを包む袋のようなもの。妊娠が成立すると作られ始め、小さな赤ちゃん(胎芽/たいが)がこの中で育ちます。

一般的には妊娠4週後半〜5週目くらいには確認できるようですが、個人差や確認しづらいケースもあります。

初めて産婦人科に行ったけど、胎嚢が見えなかったから「また来週来てください」と言われた…というのもよくあることです。

胎嚢が大きくなるスピードは1日に約1mmほど。

妊娠初期の胎嚢の大きさは、妊娠7週目までは胎嚢最大径(cm)=妊娠週数-4という関係式が目安になるようです。

胎嚢が確認されるまでのステップ

妊娠かな? と思った場合にはおそらく多くの人が市販の妊娠検査薬を最初に試してみるのではないでしょうか。そして陽性反応が出たら産婦人科を受診、というパターンが多いですね。

妊娠判定


産婦人科でも妊娠判定の方法として尿検査または血液検査をします。しかし、それだけでは判断できません。

妊娠を確認するためには超音波検査をします。ほとんどの場合は経腟超音波検査という、棒状の機器を膣内に挿入して検査するものです。病院によってはおなかの上から機器をあてる経腹超音波検査をする場合もあるようです。

この超音波検査で子宮内にある胎嚢が確認できると、正常妊娠となります。そして子宮内の胎嚢を確認後、胎嚢内の赤ちゃんである胎芽(たいが)と、その心拍を確認できて初めて妊娠確認となっています。

週数ごとの胎嚢の大きさ

胎嚢が見えないと言われたり、妊娠待ちの方には、胎嚢確認がとても気になりますね。妊娠週数の説明とともに、平均的な胎嚢の大きさを週数ごとに見てみましょう。

妊娠0週0日


妊娠週数は、前回の生理開始日を0週0日として数え始めます。当然、この時点ではまだ妊娠していません。

妊娠2週0日


前回の生理開始日から2週間後を排卵日とします。この頃に性交があり、受精卵が出来上がると妊娠への1歩となります。

妊娠3週0日


受精卵ができると、受精卵は約48時間かけて子宮内膜まで移動、7日〜11日くらいかけて着床します。着床したことをもって、妊娠成立となります。

とても早い人ならこの頃から妊娠初期症状が現れる人もいるようです。妊娠成立後から胎嚢が作られ始めます。

妊娠4週0日


本来ならば生理予定日です。

4週目後半くらいから胎嚢が見え始めますが、この頃にはまだ小さく確認できないかもしれません。

妊娠5週0日


生理予定日から1週間後くらいから、一般的に販売されている妊娠検査薬に陽性反応がでます。

妊娠5週目の胎嚢の大きさの目安は約5〜15mm程度くらいです。エコー検査で小さな円状の影として見えます。

妊娠6週目


胎嚢の大きさは10〜20mm程度くらい。

この頃から胎嚢の中に胎芽が確認でき始めます。まだ小さな赤ちゃんですので、胎嚢の中に小さな丸が見えるくらいです。このくらいの頃には心拍も確認できるかもしれません。

また、卵黄嚢(らんおうのう)と呼ばれるリング状のものが見えるかもしれません。卵黄嚢は赤ちゃんの栄養の元になるものです。

妊娠7週目


胎嚢の大きさは16〜28mm程度くらい。

胎芽は約1cmくらい、心拍が確認できるころです。心拍が確認できると流産の可能性も減ります。

妊娠8週目


胎嚢の大きさは23〜35mm程度くらい。

妊娠3カ月に入る8週目からは胎芽は胎児(たいじ)と呼ばれるようになります。

この頃から11週ころにかけて、胎児の頭からお尻までの長さ(頭殿長/CRL)を測り、この数値を元に、妊娠週数の訂正と出産予定日が確定されます。

妊娠9週目
胎嚢の大きさは30~42mm程度くらい。

このくらいから胎児がヒトの形に見えてくる頃です。

妊娠10週目


胎嚢の大きさは35~47mm程度くらいです。

妊娠11週目


妊娠3カ月の最後の週です。翌週からは妊娠4カ月目に入ります。

胎嚢の大きさは40~55mm程度くらい。

胎児はほぼヒトのミニチュアのような形に成長しています。

妊娠初期には、排卵日がずれている可能性もあり、妊娠週数が確定できないので、あくまで目安です。また、胎嚢の大きさは、7週目以降は大きさにも個人差が出やすく、数値にばらつきがでます。

頭殿長(CRL)を参考にするので、胎嚢はさほど気にする必要はありません。

胎嚢が見えない時は?

超音波検査で胎嚢が見えない、という場合にはどのようなことが考えられるのでしょう。

妊娠して日が浅い


産婦人科に妊娠の検査に行っても、まだ妊娠したての場合だと胎嚢が見えない場合があります。この場合は、翌週に再検査となります。

妊娠4〜5週くらいですと、見えないという場合も多いようです。また、妊娠週数がそもそも間違っている場合もあります。生理の周期や排卵日は個人差がありますし、ずれたりすることもよくあることです。

6週を過ぎても見えない場合には、何か他のトラブルも考えれます。

流産


胎嚢が確認できない場合に、流産の可能性があります。

必ずしも流産になるというわけではありませんが、この頃の流産は起こりやすいとも言われています。

この頃の流産は胎児側に問題があることが多いです。胎嚢が確認できても、胎芽が確認できない、心拍が確認できないという場合も流産の可能性があるようです。

子宮外妊娠


受精卵が子宮内に着床せず、他の場所に着床してしまった場合が考えられます。ほとんどの場合は卵管に着床してしまっているようです。

子宮外妊娠の場合には、放置しておくと卵管破裂などの大出血を引き起こすことがありますので、手術となる場合もあります。

胎嚢が小さい、形が悪い場合

小さい場合


検査で胎嚢が小さいと言われる場合があります。

胎嚢の大きさは、妊娠7週目までは、胎嚢最大径(cm)=妊娠週数-4が目安になると言われています。心配になりますが、妊娠週数の数え間違いも考えられます。またエコー検査でうまく見えない場合などもあります。

基本的には、胎芽が確認でき、心拍が元気なら過度に心配する必要はないでしょう。

形がおかしい、いびつな場合


胎嚢の形は多くの場合はしずく型や楕円形などです。細長い形だと流産になる…などと言われることもあるようですが、一概には言えません。

胎嚢の形には個人差もありますし、エコーの角度で見え方が違う場合もあります。

ただし、検査の時に医師から切迫流産の可能性を告げられる可能性も確かにあるようです。ですが、特に医師から何も言われなければ心配しなくても大丈夫でしょう。気になる場合には医師に聞いてみるのもいいでしょう。

胎嚢確認は妊娠生活への第一歩です

妊娠が発覚して喜ばしいころですが、胎嚢一つとっても何かと心配が付きないころでもありますね。

胎嚢が確認出来る妊娠初期は、体調やメンタルにもさまざまな影響が出ることが多いですから、なるべくゆったりした気持ちで過ごせるのが望ましいです。

心配事は一人で抱え込まずに、医師などに積極的に相談してみるのもいいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)