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「50年をこえる私のワイン造りの中でも記憶に残る最高のヴィンテージ」。2015年の会見でこう言いきったのは、ボジョレー・ヌーヴォーの帝王、ジョルジュ・デュブッフ氏である。さらに同氏は、「このヴィンテージは今年だけでなく、あと数年は楽しめるだろう」とも述べた。ではそれに従ってみようではないか! というわけで、ここまで開封せずに保管していた2015年のヌーヴォーを飲んでみよう。

今回開けたのは、「ジョルジュ・デュブッフ ボジョレ・ヴィラージュヌーヴォー セレクションプリュス2015」。さて、どんな変貌を遂げているのだろうか? 参考までに、このワインを去年試飲した際のコメントはこうだ。

色は濃厚なバイオレット。煮詰めたプルーンやスミレの香り。豊富なミネラルとシルキーなタンニン。ストラクチャーが強く、余韻は極めて長い。合わせる料理はジンギスカンやラムチョップなどの羊料理やボリュームがあるステーキだろう。

○2015年のヌーヴォーを今開栓!

栓を開けてグラスに注いでみる。色は濃厚なバイオレット。黒スグリ、スミレ、黒コショウやチョウジなどのスパイシーな香りもある。飲んでみると、まず生き生きとした酸が感じられ、シルキーなタンニンはまだまだ健在。ガツンとしたストラクチャーは若干和らいだ印象であるが、余韻の長さは極めて長い。

総じた印象は、「フレッシュ感満載なのにエレガント」。良好ヴィンテージに特徴的な要素をすべて満たしていた。とにかく酸がきれいなのである。今これを料理に合わせるとしたら、ワイルドな羊やサーロインなどではなく、もう少し繊細な牛のフィレ。ステーキや赤ワインでほろほろに煮込んでもおいしそうだ。

さて、いよいよ11月17日の解禁日が迫ってきた。毎年さまざまな顔を見せてくれるボジョレー・ヌーヴォー。今年はいったいどんな顔が待っているのだろう?

(小山田貴子)