2分け1敗に終わった過去3試合で欠場していたメッシ。満を持して大一番に臨んだが、両チームの差は明白であり、世界一の技術をもってしても劣勢をはね返すことはできなかった。 (C) Getty Images

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 ロシア・ワールドカップ南米予選、アルゼンチンはブラジルとの大一番で0-3の完敗を喫した。
 
 戦前から苦戦が予想されていたアルゼンチンだが、前半24分で先制されると、チーム力の差を見せ付けられ、反撃の機会はほとんど訪れないまま試合を終えることとなった。
 
 エースのメッシは執拗にマークされ、また周囲との選手とも分断された。個人技で状況打破を試みるも、ボールを持つとすぐに複数の相手選手に囲まれ、効果的なプレーは見せられなかった。
 
 好位置でFKを奪ったり、強引なドリブルでシュートまで持ち込んだりするなど、世界最高の選手としての意地は見せたものの、チームを勝利に導くことができなかったメッシ。4戦勝利なしで6位に沈んでいるアルゼンチンのキャプテンは、以下の通りに試合を振り返った。
 
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 ブラジルはとても難しい相手だった。先制されるまでは互角の内容だったと思うが、後半は完全に試合を支配されてしまった。我々は完全に無力化されて敗れた。こんなことになるとは、全く予想していなかった。
 
 我々には、改善しなければならない点が多いが、自信を失ってはいけない。今日と同じことを繰り返してはいけないし、ホームで行なわれるコロンビア戦(15日)で勝点を失うことはできない。
 
(コロンビア戦が行なわれる)サン・ファンの人々にお願いしたいのは、我慢してほしいということ。ブーイングや野次を飛ばすのではなく、勝利を得るために我々と一緒に戦ってほしい。我々に、ホームゲームだと感じられる環境を与えてくれることを願っている。
 
 今日の敗戦を忘れ、コロンビア戦に向けて準備する時間は十分にある。今日のような試合にならないよう、我々はより強くならなければならない。
 
 まだ試合は残っているし、予選を突破できないなどとは考えていない。先のことについては、ポジティブに考えるべきだと思う。これからも勝利のために戦うだけだ。