「ニモ」続編の共同監督、制作苦労話明かす

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この夏、興行収入68億円突破のヒットを記録し、10月9日(米現地時間)には世界興行収入が10億ドルの大台を突破したディズニー/ピクサー最新作「ファインディング・ドリー」が、11月15日より先行デジタル配信開始、続く11月22日にはMovieNEXが発売される。それにあわせ、クリエイターズインタビュー第2弾として、本作で共同監督を務めたアンガス・マクレーンのコメントが到着した。

「ファインディング・ドリー」は、カクレクマノミのマーリンが、ナンヨウハギのドリーと共に、息子ニモを人間の世界から救出した「ファインディング・ニモ」の奇跡の冒険から1年後の世界が描かれる。いつも明るくてポジティブだけど、なんでもすぐに忘れてしまうドリーが唯一忘れなかったのが家族の記憶。ドリーは家族を捜すため、ニモやマーリンと共に冒険の旅に出る。

今回のインタビューでは、「その行程は大変でした」と、今だからこそ言える本音を告白。時折冗談も交えながら、おすすめのシーンやMovieNEXで観る際のポイントなどを語っている。

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Q:マクレーンさんのオススメのシーンはどこですか?

A:まだ作品を見ていない人にとって「ネタバレ」になるので言えませんね(笑)。そうですね…ドリーがフラッシュバックする記憶の中で、子供時代の経験と思い出を全て思い出すシーンはとてもパワフルだと思います。このシーンはピクサーが一体となって全力で作り上げたシーンで、音楽も実に素晴らしく、感動が一気に高まります。私のお気に入りのシーンのひとつですね。

Q:新キャラクターの人気の秘密について教えてください。

A:ハンクはこれまでピクサーが作ったキャラクターの中で最も複雑なアニメーション・モデルで、制作ではいくつもの難題がありました。タコは非常に複雑なうえに、通常は見られない動きをするので、アニメーション制作の過程では、科学的には正しくなくても「タコのような感じが出ている」と言って進めていきました。それゆえに制作が大変になったこともありましたが、「視覚的に面白くて、でもグロテスクでないもの」を追求しました。全キャラクターに共通することですが、キャラクターにはそれぞれのとても面白い個性があります。ベイリーはシロイルカを実際に見て、その独特の頭の動きに驚き、それがベイリーというキャラクターを決定する要因になりました。同様に、デスティニーもジンベエザメというとても珍しい生き物で、シロイルカのベイリーとの対比が面白くて、その特徴をできるだけ強調することで、ベイリーと組み合わせて「絶妙なペア」を作り出しました。

Q:もしまた続編を作るとしたら、どんなストーリーが良いですか?

A:そうですね…作品を完成させたところだから、次の作品はなかなか想像ができないですね。ただ、「ファインディング・ドリー」のような、最初の作品の脇役をメインにした続編はもう作りたくないかもしれません(苦笑)。「ファインディング・ドリー」は成功しましたが、その行程はとても大変でした。通常、脇役はストーリーの展開上、軽妙で自由、そしてユーモラスな設定になっています。ドリーにはとても面白いバックストーリーがあったおかげで救われましたが、脇役が主役になると、それが起因となって問題が出てくるんです。そうそう!続編という点では、「Mr.インクレディブル2(原題)」を楽しみにしていてください!製作は本当に楽しかったし、みなさんも気に入っていただけると思います。

Q:ここを観てほしいというポイントを教えてください。

A:僕は「ファインディング・ドリー」なんて二度と見たくない!っていうのは冗談です(笑)。ボーナス・コンテンツは製作の過程を知ることができ、見どころ満載だと思います。映画の製作は魔法のようなもので、とってもゆっくり、ある状態から全く別の状態を作り出す作業です。でもそうした作業を続けることで、魔法が実現するのです。

Q:今年はピクサースタジオ設立30周年です。30年という年月についてどう思いますか?

A:ピクサーという会社が存在し、その一員になれた幸運に感謝していますし、様々なスタッフといろんな企画で長いこと一緒に仕事ができて、本当にラッキーだと思っています。来年の1月で、インターンとしてピクサーに入社して20年目になるんですが、年月の流れを強く感じますね。ピクサーのおかげで成功を掴むことができたのですから、もしピクサーに入っていなかったら自分はどうなっていたんだろう…とよく考えますよ(笑)。

Q:最後に、MovieNEXの発売を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

A:「ファインディング・ドリー」が日本で大ヒットして、素直に嬉しいです。劇場公開時のプロモーションで来日したときに、みなさんの作品に対する反応を見て、本当に驚きましたし、物語に共感してくれる姿に感動しました。作品を見てくれる観客がいる限り、僕はこうした作品をこれからも作り続けたいと思います。