『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』で真剣な眼差しを見せるアラン・リックマンさん (c) eOne Films (EITS) Limited

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世界的な大ヒットシリーズ『ハリー・ポッター』の“セブルス・スネイプ先生”を演じた英国俳優アラン・リックマンさんが、今年の1月14日に膵臓癌により69歳で死去し、世界中のファンが名優の死を悼んだ。彼の日本のスクリーンで最後の出演となる映画は、『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(12月23日)となる。

本作は、アメリカ・イギリスの合同軍事作戦で1人の少女を犠牲にしてテロリストを殺害するか、ドローン操縦士の迷いや遠く離れた会議室での閣僚たちの議論を中心に描かれる軍事サスペンス映画。本作で彼は、罪なき少女を犠牲にしてまでも、テロリストを攻撃すべきか最終的な決断を迫られる会議室の国家緊急事態対策委員会メンバーの一員フランク・ベンソン中将を演じる。軍の諜報機関の将校キャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)とともに電話やメールでコンタクトを取りながら、作戦の遂行に当たるのだ。本作のプロデューサーを務めるコリン・ファースは、本作での彼の演技について「アランはものすごく具体的に演じる役者だ。だから、彼にしかできない人物像になった。厳粛さや知性が感じられ、とてもユニークなユーモアのセンスもある」と軍人のイメージを保ちつつ、柔軟性のある演技を賞賛。正義とモラルの狭間で揺れる会議室で、確固たる意志を貫き、軍人としての堂々たる“厳守さ”を見せるアランの最後の雄姿を本作で堪能してほしい。

また、今夏に公開された『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(16)の声の出演が、製作された順では最後の作品「遺作」となる。再びワンダーランドへと舞い戻ったアリスが、心を閉ざしたマッドハッターを救うため、時間をさかのぼる冒険の旅に出かける。アランは、前作から引き続き、声の出演で“アブソレム”を担当し、前作の青い芋虫から本作では青い蝶に成長、劇中ではアリスを鑑の世界へ誘う役柄を好演している。ただ姿が見えない声のみの出演と侮るなかれ、アランの魅力のひとつに低音な“声”を挙げる人も多い。彼の声を“ベルベットボイス”や“ミルクチョコレートボイス”などと称されることもあり、声のみ聴いても存在感溢れる美声を、本作でも十二分に堪能できる。来年1月14日でアラン・リックマンさん没後1年となる前に、彼の遺作となる2本の最新映画を観て、イギリスを代表する名優の死を偲んではいかがだろうか。

■『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
12月23日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他全国公開!
(c) eOne Films (EITS) Limited