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by ESO/M. Kornmesser

SpaceXのイーロン・マスクCEOによる火星移住計画や同種の計画がいくつも出ているように、人類が「火星に住む」のは意外と近い未来の出来事なのかもしれませんが、これを現実にするためにクリアしなければならない課題はいくつもあります。その1つが食糧問題。火星に1人取り残されてしまう映画「オデッセイ」では、観測拠点を改造して畑を作っていましたが、現実にはどういった方法があるのか。「オデッセイ」の原作者であるアンディ・ウィアー氏らが、いくつかの考えを語っています。

Growing Food on Mars | MARS: How to Survive on Mars - YouTube

まず登場したのはNASAの惑星科学者ジェニファー・ヘルドマン氏。食糧問題を考えたとき「地球から運ぶ」という選択肢もありますが、やはり取るべきなのは「火星にあるものを使って作物を育てる」ということ。



NASAの惑星科学部門ディレクターであり、映画「オデッセイ」の監修を担当したジム・グリーン氏は、火星の土の問題を指摘します。



火星は地球と違って全体が「荒野」のようなもので、表土はからからに乾燥していて、耕作には適しません。



by dicau58

しかし、表土ではなくある程度掘れば炭素、水素、窒素、酸素、リンなどを含む土があることがわかっているので、これを密閉した温室に運ぶことで、「火星産作物」を育てられる可能性があります。



by Kanu Hawaii

重要なのは、いかにして肉や野菜といった体を維持するための食物を作るかだと語るのは、NASAの元宇宙飛行士チャールズ・ボールデン氏。



映画「オデッセイ」の原作本「The Martian(火星の人)」の著者アンディ・ウィアー氏が解決法として挙げたのは「藻類農場」。



大きな「水たまり」さえあれば藻類は育ちます。そして、藻類には人が必要とする栄養素がすべて含まれています。



by Música en Branco

選択肢はいくつか示されましたが、「How We'll Live on Mars(どのように我々は火星で暮らすか)」の著者で科学雑誌ディスカバー元編集長のスティーブン・ペトラネック氏は「結局のところ、火星表面で食物を育てられるように、火星自体を『地球化(テラフォーム)』するしかないでしょう」と結論づけました。



実際のところ、NASAは火星でジャガイモを育てる方法を検討しています。

火星でジャガイモを育てて火星移住時の食糧問題を解決する方法をNASAが計画中 - GIGAZINE



はるかなSF世界のできごとのように思えた「火星移住」が、ある程度の現実感を持って受け止められるぐらいになった今、次に考えるべきは「テラフォーミング」なのかもしれません。

ちなみに、ナショナルジオグラフィックチャンネルでは2016年11月15日21時から、映画「ビューティフル・マインド」「アポロ13」のロン・ハワードと、「ビューティフル・マインド」やドラマ「24」のプロデューサーであるブライアン・グレイザーが手がけたドキュメンタリードラマ「マーズ 火星移住計画」を放送予定。

そのプロローグと予告編はこんな感じ。

【ナショジオ】マーズ 火星移住計画 予告編 - YouTube

プロローグは33分あります。

【ナショジオ】マーズ 火星移住計画 プロローグ - YouTube

作中に登場する「国際火星科学財団」による中継サイトまで作られていて、「火星到着」を盛り上げています。

MARS | International Mars Science Foundation

http://www.makemarshome.com/landing