日本代表での通算49得点は、釜本邦茂(75得点)、三浦知良(55得点)に次いで歴代3位の数字。偉大なる先駆者たちに追いつくためにも、まずは節目の50点目をクリアしたい。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 104試合・49得点。
 
 08年10月のUAE戦で代表デビューを飾ってから、岡崎慎司が積み上げてきた日本代表での出場記録である。今回の招集メンバーのなかで、試合数と得点数はいずれもトップの数字。長きに渡り、日本サッカーの“最前線”を牽引してきた。
 
 今年3月のシリア戦(2次予選)で通算100試合出場を達成すると、6月のブルガリア戦(キリンカップ)で1ゴールを決め、節目の“50得点”にリーチをかける。
 
 しかし、出場試合数はその後、101、102、103と着実に増えていったが、肝心の得点数が思うように伸びていかない。9月シリーズのタイ戦では、ついにスタメン落ち。10月シリーズのイラク戦で先発復帰もノーゴールに終わり、続くオーストラリア戦では再び、ベンチを温めた。
 
 不動のエースが、試合に「出たり、出なかったり」の状態が続いている。ただ「自分の中では刺激になっている」と岡崎はポジティブな見解を示す。
 
 ゴールの感触を取り戻そうと、必死にもがいている。「最後のクオリティ。シュートを打ったけど、もう一個、切り替えしても良かったんじゃないかとか」と試行錯誤を重ねる。
 
 もっとも、50得点を目の前に周囲の期待も高まるなかで、本人も「プレッシャー」という言葉がその口をついて出てくる。
 
「やっぱり決めなきゃいけないというプレッシャーのなかでサッカーをやっていると、どうしても冷静さを失うと思う」
 
 だからこそ、「冷静さを持って試合には臨みたい」と前を向く。クラブシーンでは、今季の序盤戦は出場機会を失っていたが、10月に入ってからはコンスタントにピッチに立つことができている。コンディションが高まってきているのは間違いなく、本人も「プレーに迷いが今はなくなっている」と手応えを語る。
 
「そういう状態でサッカーをやっていれば、必ずゴールは決められるんじゃないかと思う」
 
 年内最後の代表活動となる11月シリーズの対戦相手は、オマーンとサウジアラビアだ。前者には、12年のブラジル・ワールドカップアジア最終予選のホーム&アウェー戦でともにゴールを挙げている。後者には、11年のアジアカップでハットトリックを決めている。そしていずれの試合でも、日本は勝利を収めている。
 
 相手との相性は良い。自身の調子は上向きだ。重要な試合で何度もゴールを決めてきた実績もある――背番号9は、きっと期待に応えてくれるはずだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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